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死んだらどうなる
ずっと気になっていた青い本がある。
全ページの上部が水色の空になっているという凝った造りである。
思いがけず、あっけなく、気がついたら死んでいた少年のおはなし。
『青空のむこう』アレックス・シアラー/著 金原瑞人/訳
死んだらどうなるのか。それは誰しも知りたいところであり、そして誰も知らないことである。
自分が死んだあと、周りの人がどのように過ごしているのか、自分のことを思ってくれているか、悲しんでいるか。それも気になるところである。
この少年は、お姉ちゃんとケンカをして、ひどい言葉をやり取りしたままあの世へ行ってしまった。なんとか「本心ではなかった」と伝えたい。
そして、死後の世界の先輩と共に、この世に戻ってくるのだが…
この本を読んで、ちょっと救われた。
死んだあとってこんななのかな、こんなだったらいいな、と素直に受け入れられる描き方であった。
「成仏」という感覚が、なんとなくわかった気がする。
お彼岸に読む本としては、なかなか良かったかもしれない。
*色付きページ版は「ジュニア版」のみです。YA・大人向けのバージョンは、中のページは普通に白です。