つかれたら やすめばいいんだ
年末年始も無事やり過ごし、気が抜けるのかな。
ちょっと寒さが厳しくなってきたからかな。
「心も体もちょっとお疲れシーズン」の到来だ。
わたしの場合この時期は、「わたしの人生これでいいのかな」「どう生きたら悔いが残らないのかな」などという、ありきたりな問いが浮上してくる季節なのだ。
そんなゾーンに入ると決まって思い出すのがこの絵本。
鈴木まもる作『だんろのまえで』
吹雪の中、道に迷って辿り着いた木の中の家。
揺れる暖炉の火。
「つかれたら やすめばいいんだ、むりしないで じっと してれば げんきに なるさ」うさぎは言う。
猫は黙って肉球を瞼にのせてくる。
「すきに なる きもちが あれば どこででも だいじょうぶ。すきな ことが あれば どんな ときでも だいじょうぶ」
薪の燃える音と猫のゴロゴロ。
こういう溶解の時間を持つこと。
そして、こういう溶解を人にもたらす、このうさぎになりたいんだ。
この絵本を読むたびに、その気持ちを思い出す。