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豊島美術館 訪問レポ

This is 香川県小豆群土庄町の豊島唐櫃にある豊島美術館に行ったレポです。ここ、ピリオドにするか句点にするか悩みませんでした。

今回は、2022年10月頃に訪れた時のことをまとめた記事になります。瀬戸内芸術祭のときは通常時とバス時刻等々も異なるし、細かい部分に関しては、また別でチェックしてください。私は瀬戸芸期間には行っていないし、服のチェック柄は好みません。

あ、読むのめんどくさい人のためにまとめておくと、脱ぎにくい靴じゃないほうがいいと思います。
あと島内は現金払いのみが基本なので、現金は多めにどうぞ。

予約

予約は必須です。オンラインで30分おきぐらいで予約可能。バス時間や観光の時間に合わせるが吉。ラッキーアイテムは折り畳み傘。

鑑賞料金は1570円。70円って、微妙な端数だよね。

朝の特別鑑賞プログラムは、行きたかったんだけど、定員達成で行けず、残念。参加費2000円で、動き出し?が見れるらしい。

交通

豊島はもちろん島なので、フェリーで島内に入るしかない。今回は香川県高松市にある高松港から豊島家浦港に入港。便数めっちゃ少ない。片道1350円。現金支払いのみ。

船は大きくはないものの、酔うこともなく安定して過ごせた。(個人差アリ)
35分ほど揺られれば、あっという間に到着。

夕方の便だったため、島に到着するもバスがなく、仕方なく宿まで歩くことに。(あとから聞くと家浦港から唐櫃港の便があったらしい?)

道は街灯が本当に少ないどころか全然ないため、暗く、坂も多く、そしてかなりの距離を歩くことになるためオススメはしない、本当に。ちょっとしたハイキングなのに、片手に持つのはサンドイッチの入ったバスケットではなく、2日分の服が入ったキャリーとトートバッグである。

いや、暗くね?ようやく辿り着いた光である。

宿

フェリーの時間や豊島美術館の開館時間の関係もあり、宿泊はほぼ必須。日帰りコースもあるみたいだけど、オニギリスケジュール感ありそうで私にはムリ。オニギリスケジュールとは、鬼のようにギリギリなスケジュールのことである。

今回の宿泊は、唐櫃港近くにある【Teshima Eco House & Organic Cafe とのわ】さん。
普通に古民家のため、一瞬通り過ぎかけた。

小さい看板。手作り感KAWAII。

1日1組限定のお宿で、朝食を無しにしたため、一泊7000円ぐらいだったかな。貸し切りだ〜わ~い

とのわさんでは薪で焚いた五右衛門風呂を体験。思っていたよりも、そんなに熱くはないし、そんなに狭くもない。

夕食は、もちろん島の中にもレストランはあるのだが、予定の時点で時間も遅くなりそうだし…ということで、とのわさんでキッチンを借りて、カレー。

作ったのは俺じゃないです。めっちゃうまかった。同行者、感謝。

豊島美術館

豊島美術館まではバスで移動。運賃一律200円。助かりすぎる値段だけど小銭が本当になくて焦った。豊島に行くなら札ももちろん、小銭は作っておくべき。

島民だけじゃなく、美術館目当ての人も多く乗るので、バスは激混み。行き(唐櫃港→美術館前)はともかく(美術館前→家浦港)はかなりギュウギュウ。モーって悲鳴はあげなかったけど。

豊島美術館はアーティストである内藤礼と、建築家である西沢立衛によって作られた。

豊島美術館は繋がっているわけではなく、それぞれ一度外を歩く必要がある。

まず、入口付近に受付があり、トイレなどもそこにある。済ませておくが吉。このおみくじ、吉しか出ないな。

そこから、グルッと周るのだが、先ほどまでかなり開けていた視界が一気に狭まった、木々が連なる道を歩く。小さな森のようである。ほどよく海が見えたような気がしなくもないが、天気が悪くてあまり記憶に残っていない。記録にもない。

そのまま行くと、案内があるまでお待ち下さい、との表示があり、少々待機。靴を脱ぎ、足をカバーするビニールのようなものを渡される。

豊島美術館内は撮影禁止のため、外からの写真しか残っていない。しかも、同行者が撮ってくれた写真。ごめん、俺も撮れば良かった。

天気、悪。左がカフェ&ショップ、右が美術館。

豊島美術館全体が「母型」という作品であり、美術館の天井には大きな穴が2つ空いていて、内部からは外の空の様子が見渡せる。あ、鳥が飛んだ。

全体の色味はグレー、なのか?光の加減も相まって、はっきりとはわからない。光と影が、非常に鮮明に、繊細に感じる。

内部はかなり広く、先程入ってきた入口が、とても小さいように感じる。入口付近に立つ学芸員すら、作品の一部なんじゃないか?

床は冷たく、硬いのだが、だからといって、その無機質さが際立っているわけでもない。

片方の穴には紐のようなものが垂れ下がっており、時折風に揺られていた。

静かだけれど、外の音も聞こえる。
反響しているようで、していない。
いや、しているのか?

床のところどころから、「泉」と呼ばれる小さな水が湧き出ている。生き物のように動き、けれど、同じ動きを繰り返す、そんな水を目で追うだけでも一日中ここにいられるような気がしてしまう。

床には小皿のようなものや、小さな球体のようなものが置かれており、泉との絡み合いも見ていて楽しい。本当に小さいので、踏まないように気をつけねばならない。

穴から光が差し込む中、小雨が内部に入り込み、泉を大きくしていた。天気が悪いのも、これはこれで良いと思わせる。

穴の光が差し込む周辺に泉が多く湧き出ていたため、多くの人たちは、そこの周りで、しゃがんだり、座ったりして、作品を、空間を楽しんでいた。

外界から切り離されたような空間で、自然との調和をも感じさせる、不思議な体験だった。今でも夢だったのではないかと思う。

ミュージアムショップ

作品を見終わり、靴を履いて外に出る。そのまま道なりに行けば、ミュージアムカフェ&ショップの建物は、受付のすぐそばにあった小さな建物だということがわかる。

またここでも靴を脱がねばならないため、入り口で譲り合いが頻発していた。

入り口から見て左側がミュージアムカフェ、右側がミュージアムショップとなっている。

ショップでは、豊島美術館関連のものはもちろん、普通のミュージアムショップでも売っていそうな物もあった。

母型の白いTシャツを買った。

ミュージアムカフェ

ミュージアムカフェは、まるで豊島美術館のように天井に丸い窓があり、床には光を表しているように円形に椅子でも机でも可?の段差がある。

席、というよりかはテーブルなのだろうが、満席のため、少し待つことに。外国人、多くね?さっきそんなにいたっけ?

ロールケーキのような軽食もあった気がするが、ホットレモネードとカフェラテだかカフェオレだかを注文。

雨の日の温かい飲み物は身に染みる

美味い。

昼飯

昼ご飯は、家浦港の近くにある金栄丸(きよまる)食堂で食事。
なんたらキーマカレーを食べました。激ウマ。

基本豊島のご飯屋さんはいつやってるかいまいちわからないので、地元の方に聞くなり、フェイスブックを見るなり、自分で煮るなり、焼くなり。

カレーしか食ってない。

締め

予約と、折り畳み傘と、現金と、200円と、脱ぎやすい靴は必須。あとは、ちゃんと調べていかないと痛い目を見るよ。俺は目じゃなくて肩と足が痛くなったけど。

ずっと異世界にいるみたいな気分でいたから、また行って異世界転生したいと思います。

初の試み美術館レポ、まずまずな出来かな。また、時々、美術館レポを書きます。よろ。

最後に、同行者さん、写真借りてごめん。次はちゃんと自分で撮るね。

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