4-6 俺はかく語りき

今日は新しい職場の給与受取のために銀行の口座開設をして、用事のある時間帯まで喫茶店で過ごすことにした。喫煙可能の喫茶店というのが家の近くにないため、銀行に行くタイミングでもなければ新規開拓なんてしない。グーグルマップは偉大だ。

いい感じの店を見つけ、とりあえず行ってみる。全体的にそれなりで、それなりの紅茶、それなりの食、それなりの音楽、それなりの椅子。それなりに居心地が良かった。

本を読みながら、タバコを吸いながらだったこともあり、なんだかんだ1時間30分〜2時間ぐらいいて、流石に最後の方は迷惑がられてないか不安になり、頃合いを見計らってそそくさと店を出た。

用事を済ませ、図書館へ行った。ツァラトゥストラはかく語りきを読もうと思ったものの、そこまでの気力が続かず数ページ読んで見送った。7年ほど前であればニーチェに傾倒していたのだけれど、ニーチェだけが興味の範疇ではないと思い、実存主義に至る。とはいえ、初心忘れるべからずという言葉もあるように、多少あの頃の気持ちを思い出そうとしているのである。

ところで、自分の周りには優しくありたい人間が多いような気がする。俺は、もとからの性質として優しさを持つ人間を忌避する傾向があるのだけれど、紆余曲折あって優しくあろうとする人間はすごく好きなんだよな。これで「俺は本質的に優しいわけじゃないんだ…」って思われたらすごく申し訳ないけど、どちらかというと紆余曲折あった人間のほうが、優しさの本質を捉えようとしている感じがするし、俺は不器用なりにもそういう生き方をしてるやつの方が好ましいと思う。

お前たち、最高だぜ〜!

今日の言葉… 雨の日の紅茶

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