結局、「何でもない話」が一番面白い。
夫は飲み会が好きだ。
会社の人と仕事帰りに行く会、友人と昔話に花を咲かせる会、妻とふらっと飲み屋に立ち寄る会、それぞれをこよなく愛しているのだそう。
とか言う私も、飲み会は嫌いじゃないし、最初は乗り気じゃなくても、行ってみると一番楽しめるような部類の人間だ。
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年が明けてから、夫が高校時代の仲間とオンライン飲み会をひらいていた。夕方の早い時間から始まり、深夜遅い時間まで飲んだくれている。お正月らしい毎年恒例のイベントだ。高校時代からの同級生、部活の後輩の合計5名のメンバー構成らしく、なぜその5名の組み合わせなのかは不明。
お酒とおつまみがなくなると、夫は書斎部屋から出てくるのだが、その際に今どんな話をしているのと聞くと、「掃除機の話」とか「夫の分野の話題(マニアックすぎて失念)」とか、割としょうもない話が大抵出てくる。
もちろん、妻に知られたくない話題は伏せているのだろうが、夫が「結局、何でもない話が一番面白い。」と言ったのが、ちょっとサクッと私の心に刺さった。
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以前、どこかどなたかのブログで拝見した内容が印象的だった。
「普段から日常の些細な会話をしていないと、大切なことが言い出せない。」と。何年か前なので、私の中で翻訳されてしまっている可能性はあるが、こういった趣旨ではあった。
確かに、普段の取り止めのない会話の蓄積があるからこそ、言い出しにくいことを安心して発する環境ができているのかもしれない。
頻繁に会う相手でなかったとしても、本題に入る前に、しょうもない話でもして、お酒を飲んでいようが飲んでいなかろうが、いい話に浸る前に、食前酒のような、前菜のような、会話を気兼ねなく楽しめたらと思う。
そんな夫は本日も飲み会なので、夜は妻の自由時間とさせていただきます〜