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転勤妻、ついていく?ついていかない?

ー「あなたとならどこまでも?」

年に2回ほど、ヒヤヒヤする時期がやってくる。
期間と雰囲気が「そろそろかな」と物語る。

その後、上司からのなんとなくのお声がけがあって、何かはあるのだと悟る。

転勤を伴う仕事についている夫。
それは今後も付いて回る、”宿命”ともいえる。


その様子をリアルタイムで綴っておられる記事を発見💡

転勤先である長野在住の、気ままなかおりさん。
町の暮らしに溶け込んで謳歌されている姿は頼もしい限り。が、平和な日常に転機が!?ご夫婦に「もう、そろそろ」はやってくるのか…

続編が待ち遠しいです😳どきどき。
(”宿命”というお言葉、こちらの記事よりお借りしております。)


何を隠そう、我が家も転勤族。
同じ境遇の方のお話は、共感どころや新たな気づきが満載なのです。

私たち夫婦は、半年前に転勤で東京に越してきたばかり。「当分はまだ‥」と油断して、ゆっくりさせてもらってます。

本日は、我が家の転勤あれこれについて。
過去の騒動を書いていきます。

よろしければお付き合いください^^



「大事な話がある。」

深夜1時をまわった金曜日の夜(土曜日の朝)。
飲み会帰りの夫が、ふらふらの体を引きずりながら生還。第一声がこのセリフだ。

そんな姿で”大事な話”なんて、説得力に欠ける。


「え?東京?」

「かも。」

以前からそろそろと聞いてはいた。場合によっては、大阪から東京への転勤もあり得ると。

ブラックフライデーはまだ先。ブラックジョークな金曜日か(正確には土曜日)。

夜が深まる時間。布団に入った妻にわざわざ話す、夫ひとりでは留めておけないような話。

それは、東京転勤。冗談ではなかろう。


妻に残された選択肢は2つ。

①仕事を辞めて、夫の赴任先についていく。
②仕事を辞めずに、夫と週末婚の形をとる。


迷うことなく、私は①を選んだ。

なんなら、東京転勤をかねてより望んでいた。
妻の企み。それは、「夫の転勤で仕事を退職する」やむをえない理由を作ること。浅はかだが、本当にそう思っていた。

ここ数年の、ハードワークに悩まされてきた。入社前後の仕事のギャップに頭を抱えるも、「辞める」と言い出す勇気もなく、ずるずるときてしまった。

どうにか、「仕事を辞める」理由が欲しかった。
「転職する」選択肢もあったのだろう。が、今後いつ転勤があるかわからない、且つ子供を授かることを望んでいる状況で、その選択は望ましくないようにも思えた。

つまり、私は夫の転勤に救われた、のだ。



週明けには、引き継ぎを視野に入れ、早めに上司に「可能性」を報告した。
もし、夫の転勤が決まれば、退職すること、引き継ぎにはこれくらいの時間を取りたいことを伝えた。



それから、2週間後。
東京転勤を命じる旨、内示が出た。


私の勤務先には退職の意を改めて伝えた。


それからというものの、バタバタだ。慌ただしい。クリスマスとお正月と友人の結婚式が同時にやってくるくらい。

引越し先の選定、調整、契約。

現在の住まいの解約。

引越し業者の見積もり、手配。荷造り。

妻の仮住まいの選定、契約。

などを盛り込んだスケジュールを大まかに立てる。拘ってはいられない。もう転勤はそこに迫っている。


幸い、東京では社宅に入れてもらえることに。土地勘がない私たちにはありがたい話だった。

現住まいを引き払い、夫と一緒に新たな住まいに引越しをする。これができれば良かったのだが。


問題は私の仕事。
辞めると言っても、引き継ぎにはある程度の時間を要する。1ヶ月半ほど妻のみ大阪に留まった。

夫が先に東京に旅立つ。
妻が大阪に残る間は、一人暮らし用にウィークリーマンションを借りた。

怒涛の期間を終え、夫の後を追い、東京に向かった。


生活拠点の変更、妻の退職を伴うと、とにかくやることが多い。もう懲り懲りと思った。



仮に、私の仕事が充実をしていて、辞めたくない、と強く願ったのなら、
「仕事を辞めずに、夫と週末婚」の選択をしていたのかもしれない。

実際、大阪で一人暮らしをしていた際に、夫が東京から遊びに来てくれたことは、なんだか新鮮で楽しかった。

恋人同士のようなワクワク感もあった。

一緒に暮らさないと、と思っていた。けれど、「別々に暮らす」もひとつなのかなと思った。



「仕事を辞めて、夫の赴任先についていく。」
の選択をして、今に至って。

夫と一緒に知らない地に住んで、生活をする。この経験がとてつもなく貴重で、かけがえのないことだと実感をする。

仕事について楽しそうに話す夫、新しい人間関係に悩みながらも築いていく関係性。どれも、姿を感じながらリアルタイムで話を聞けることは転勤先についてきたからこそ、得られるものだった。


「ついてきてくれて、ありがとう。」

と、夫は私に言ってくれる。
夫の両親が転勤族だったからこそ、気にしてくれる面も多いのだろう。

「こちらこそ、ありがとう。」

と、妻は夫に返す。
働くことから距離を置き、自分と向き合う時間をくれたこと。落ち着いて生活ができていること、夫と暮らせていること、日々感謝が募る。



「転勤先に、ついていく?ついていかない?」

「ついていく」を希望した。

が、今後、家族構成やライフスタイルが変われば、「ついていかない」を選択する日が来るかもしれない。

それでも、生活はつづく。

形を変えながらも、感謝を育みながら。


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