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【旅行記】鯖街道をゆく🐟。~京は遠ても十八里⛰️~

「どこ行こうか~」
「どこ行こうね~」

関西の田舎でゆっくりしながら、明日のプランを夫と相談する。

明日は明日の風が吹くから。
そんな感じで夫と休日を過ごしている。お盆も変わらずに。


Googleマップで距離を確認しながら、良さそうなスポットをいくつか挙げる。

ここに行ってみたい!
もう一度あれを見たいなあ!

という鮮度のよい気持ちは何処へ。

なんせ私は幼少期から青年期を過ごした場所、
夫はかつて仕事で数年住んだことがあり、なんなら先住民(私のこと)よりその土地を熟知しているくらい詳しい。

そうはいっても、レンタカーは予約済み。
勿体無いので車を使い倒したいものだ。

「お…」

見覚えのないブックマークがひとつ。
どれどれ

「熊川宿」

かつて“行ってみたい候補”に保存した記憶がほんの微かにある。

「ここはどう?」

「お、いいね👍」

こうして明日の予定が決まった。




翌日、定刻通り出発💨

予定さえ決まれば、早い。
これはわたしたちの行動パターン。

日本一大きいらしい湖に沿って、ドライブを満喫する。


山道、トンネル、
お猿さんと出くわしながら福井県若狭町へと車を走らせる。


だんだんと曇り空に。
そういえば、この辺りは晴れてる日が少ないって誰かが言ってたっけ。気分が落ち込むとかなんとか。
涼しくて風もあって、私は好きだな~🌥️



そうこうしているうちに、目的地に到着。
もう少し風を浴びていたいくらい、車から降りるのが惜しい…


こんにちは!熊川宿✨

上ノ町→中ノ町→下ノ町の順番におさんぽ🚶‍♀️🚶


ここでおさらい。

「熊川宿」とは?

若狭と京都をつなぐ「鯖街道」にある宿場町。熊川宿は、谷間を流れる北川に沿って発生した集落で、馬や船が荷を運び込める荷次場として発展を遂げました。

熊川宿公式HPよ

「鯖」と「街道」??

若狭から京都へ至る多数の街道や峠道には、本来それぞれ固有の呼び名がありますが、近年、運ばれた物資の中で「鯖」が特に注目され有名になったことから、これらの道を総称して「鯖街道」と呼ぶようになりました。

熊川宿公式HPより画像をお借りしました。

小浜から熊川を経由して滋賀県の朽木を通り、京都の出町柳に至る「若狭街道」
鯖街道のなかでも、最も盛んに利用された、選ばれし街道とのこと!🐟🐟🐟



さて、そろそろ目的地へ👟

昔ながらの町並みが続く。
床屋さん💈カフェ☕️も馴染んでいる。
広い道幅に、風がすうっと通ります~


資料館 宿場館

あら!古めかしいダンディな建物が。

館長さんのいらっしゃませ精神がすごい。
それはもう親切ご丁寧に、館内を案内してくださりました。

こうして実際住んでおられる方からお話が聴けると、街をずっと近くに感じる。

住民の方の協力があり、
平成8年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、平成27年に「御食国若狭と鯖街道」として日本遺産に認定されたとのこと。


資料館を出る頃には、鯖を背中に抱えてるんじゃないかと思うくらい、身と心を肥やした、そんな新たな気持ちに。🐟


川の流れる音が心地よい。
お宿やカフェ、実際に住んでおられる民家。
それぞれの生活がここにあります。


ゆっくり道を辿り、ゆっくり来た道を戻る。
軽くお腹を満たして。


越前のお蕎麦。
はじめて食べたときの感動は忘れないなあ。
あ、鯖食べ忘れた🐟



さらに車を走らせて。
せっかくなので、鯖街道の起点、小浜へ。

鯖街道起点ミュージアム


資料館までの入り口が、鯖街道を表現していておもしろい!

左手側が、熊川宿を通る「若狭街道」
右手側が、若狭と京を最短で結ぶ「針畑越え」

最短とはいえど、峠がいくつもある険しい道と、ちょっと遠回りにも思える、お宿も街道も安定した道。

江戸期。ここで生きた方たちは、
「急がば回れ」精神が既に根づいていたのかも?


こちらの資料館でも、たっぷりと町の魅力を説明していただきました🙏



おいしい珈琲でクールダウンしたり、
どこかのオバマさんと遭遇したり…



さらにせっかくならと、
展望台まで車を走らせる。

小浜湾を高台から臨む。
展望台は霧がもくもくの天国状態でした。



『京は遠ても、十八里。』

との言葉があります。
小浜から京都まで、およそ70km。

早朝に獲れた鯖をせっせと京都まで運ぶ。
昼夜問わず人の手でたすきリレーをされていた、遠い遠い道のり。

この距離はどう考えても遠い。
けれど、“せいぜい、70kmよ“、と。

なんでもできるような気がしてくる、
たくましいお言葉。


さて、そろそろ。

私たち働き人(妻は専業主婦ではありますが)は、
文明の力を最大限に活用しながら、帰路に着くことにする。

東は遠いよ、124里。


ありがとう、小浜さんと熊川宿さん。
次は鯖街道ハイキングをぜひしてみたい🚶‍♀️🐟



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