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整体とビール醸造所の話。自分にインタビュー

前回書いてから一週間ぶりです。
この一週間の間に、新しい仕事が始まりました。

ビールの醸造所です。ロケーションが最高なので通勤時間も最高です。
私は今、整体師としてだけで生きていない。
お仕事は何してるんですか?と聞かれたらなんて答えるんだろう。

あ、インタビュー形式でやってみよう。
一人二役。暇だな。笑
今日は休みで暇を過ごすと決めたから。


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 ーお仕事は何してるんですか?

ビールの醸造所で働いてます。
時々整体もやってます。

 ービールと整体ですか。なぜこの二つなんですか?

お酒が好きで、人と関わるのも好きなので、バーテンダーなど飲食業が好きでやってきました。
醸造は全く未経験ですが、そういうクラフトビール作ったり好きな人って、職人というか、ものすごい熱いこだわりがありそうじゃないですか。何かを大切に想う気持ちがある。
あと、醸造って、華やかじゃないだろうなって。外からは見えない努力をコツコツ。その想いってかっこいいなって。
そういう人と関わりたかったんです。

 ーたしかに表に出るのは作品(ビール)だけですもんね。これまでのバーテンダーというのはご自分が表に出るようなお仕事と思うのですが、一転して、裏方のような醸造のお仕事に興味を持ったきっかけか何かあったんですか?

バーカウンターはある種ステージと思っているので、華やかに見える反面、見えない部分での努力や苦労も多いです。人と向き合い人を大切に想う気持ちが大事ですし、自分をウリにする仕事ですよね。

醸造の、職人のような人と関わりたいと思ったきっかけですか。
ちょっと思い出しながら答えてみます。

私自身、二年程前から整体師として開業して、整体に関わること以外にもビジネスや経営のことを学んだり、慣れない土地で新しいコミュニティに入って色々な人付き合いをしてみたり、それまでの自分がしてこなかったことを試しながらやってきました。
楽しくはありましたが、お客さんになってもらうことや、宣伝になるといいなという考えが頭の中に全くないとはいえませんでした。
仲間といっても一緒に学んだ仲間で開業している人は周りにいませんし近いところで相談できる人もいません。基本的に孤独ですがなんとか楽しくやっていました。

そんな中、年始に夫の都合で突然引っ越すことになり、環境の変化により心がダウンしました。
子どもたちのケア、夫の仕事のサポート、転校や事務手続きなど色々、、などをしながら自分の整体のこともどうにか整えないといけない。
みんな頑張ってるから自分も頑張ろうと頭フル回転で突っ走ってたら、プツンっと切れちゃったんですよ。
酷い頭痛で、寝込んじゃって。それが引っ越しから二週間後でした。

 ー一気に背負っちゃったんですね。

夫は忙しく時間的にも私は自由がきくので、なんとかしないと、と思ってました。
でもこれが結構私の人生で大事な出来事になってるとなー思ってるんです。

 ーターニングポイント的な。

はい。生まれて初めて心を病んでると実感しました。
仕事のことなんて考えたくない、考えられない。
少しでもストレスを感じると頭が重くなって頭痛がするようになって、それまで健康そのものだったんですが、この4ヶ月で3回風邪で寝込んでます。

 ー4ヶ月で3回も?

免疫力落ちすぎです。心と体の健康は深く関わっていることを身をもって学びました。笑
それまで鬱の人の気持ちが全くわからなかったけど、ほんと、経験しないことはわからないな、軽く言えるもんじゃないなと思いました。
病んでる間にも整体の依頼や、相談を受けたりはしていて、それは嬉しかったし、そのときは頭痛が消えるんです。
心も晴れる気がして、整体をすることは自分の癒しになっていることを改めて感じました。
ありがたかったです。

 ー好きなことをしていると心が元気になると。

そうです。その時期は、とにかく好きなことをやりました。好きなものを好きと言って、やりたいことはできるだけすぐにやる。行きたいと思ったらすぐに行く。
といってもあまり自由にもできないので、小さなこと、小さくても、自分がしたい、好き、っと思った物事に、あまり考えずに乗っかることをしていました。

 ー具体的にどんなことをしたんですか?

カネコアヤノさんのライブを観に行きました。近場と、隣の県の2回。
この時期3ヶ月、カネコアヤノさんの曲ばっかり聴いてたんです。それしか聴きたくなかったし他のが耳に入るともう、聴けないというか、いらないって感じでした。音楽大好きなんですが、それまで聴いてたHIPHOPとか全部聴けなくなったのに、カネコアヤノさんだけは聴きたかったです。
インタビューとか過去記事も結構読みました。
あとはnoteを始めました。散歩も時々。山登ろうと思って行ったけどふもとの景色に満足してすぐ帰ってきたり。直感に正直に動くようにしてました。
あと坂口恭平さんのTwitterを、それまでは時々でしたが欠かさず見るようになりました。本もnoteも読んで。かなり救われました。

 ーカネコアヤノさんいいですよね。

誰かの言葉の一つ一つが心にはまる感覚がこんなにあったのは初めてです。
最初に寝込んでから一週間後のライブでは嗚咽するくらい泣きました。笑

 ー坂口恭平さんは?

数年前に深夜たまたまつけたラジオで坂口さんのことを知ったんですが、そのときは0円ハウスのことを話してました。
なんなんだこの人おもしろい、って興味を持ってTwitterをフォローして。でもたまーにTwitterを開いたときに目に入るくらいで、特に響く感じはなかったです。

けどこの時期にふと読んでみたら、これ自分に言ってくれてるんじゃないかって思って。
考え方とか、暮らし方とか、いいなぁーこんなふうにできたらなぁって思って。
note書き始めたときも、坂口恭平になりたいってのが初原稿です。笑
投稿はその次のからですが。笑

 ーお蔵入りなんですか?笑

感情垂れ流しなので、いやそれもいいと思うんですけど、改めて読んでみてないのでなんとも。笑

 ー時期的にも、心の中にたまっていた膿を出しまくったイメージ?

そうですね、一気に。

 ー坂口恭平さんになりたいというのはどういう点でそう思ったんですか?

整体一本を仕事とすることについて私がひっかかっていた部分があったんですが、坂口さんのいのっちの電話などの活動のスタンスを知ってみると解決策が見えてきて。

純粋に整体をして人の悩みを解決したくて、元気でいられる方法を知ってもらいたくて、って気持ちが、ビジネスしようとしてお金をもらおうとしたら余計な考えなきゃいけないことがいっぱいになったんですよ。
整体以外にも、SNS、HP、戦略考えたりとか、そんなことしたいんじゃないんだよって思いながらも、整体をするためには必要なんだって。
スキルアップはしたいし、そのための勉強も楽しい。でもセミナー参加するにもお金は必要だし、人付き合いにもお金が必要。
お客さんからしたら、整体の対価にお金を払うことによって、せっかく払ったしセルフケアを頑張ろうって思うとか、価値を感じられたりいいことはあるのはわかるんです。
けどずっとひっかかっていたんです。
そこにこの病んだタイミングもあって、整体でお金を稼ぐ方法なんて考えたくなくなっちゃったんです。

坂口さんっていろんな活動をしてるけど、やりたいからやってみる!ってやってるじゃないですか。
やめた活動もあると思うけど、もっとやりたければそれをとにかく継続してる。そしたらいつのまにかお金になってるみたいな。
noteある『継続するコツ』っていうのも読んだら面白すぎてぐんぐん引き込まれたんですけど、やりたいことをとにかくやるための方法があったんです。
すごくシンプルで、あれ?って感じなんですけど。なんか自分いろいろ考えすぎちゃってたなって思ったんです。
こんなシンプルに生きれたらいいなって。
いのっちの電話は10年たった今も無料ですが、毎日本や画を書いて描いて売って楽しそうにしてるんですよ。
私もそれやりたいって思って。
今も模索中ですが、とりあえず整体を収入源と考えるのはやめました。

 ーシンプルに整体をしたいと。

はい。趣味ですかね。笑
でも、特に向き合い方は変えません。命に本気で向き合うというのは変えませんし、勉強も続けます。
ただ、自分からお金と結びつけようとするのはやめるというのが今のところの考えです。

 ー自分からというのは?

来るもの拒まず、営業はせずって感じですかね。
これまでのお客さんが、普通に施術の予約をしてくれたらお金はいただきます。口コミで来てくれた新規さんも。
とはいってもオンラインで軽くできることは前から無料でやっちゃってるので、それで治っちゃったりして施術受ける必要なくなっちゃったりが結構あります。笑
あとイベントへの出店は交通費と出店料もあるから一応料金設定はしてます。
けど15分500円って格安の割にクオリティ高いんで、これは今後も続けていくと思います。毎回早々に予約が埋まりますが、お金の利益はほぼありません。喜んでもらえて、こういう整体があるんだと知ってもらえたらそれでいいし、なにより楽しいです。

まだ確立してないので、ブレてるところもあるのかなと思うんですが、もし怒られたら謝ります。笑
文句言われることではないですし、誰の迷惑にもなってないと思うんで。タダでいいって思ってるので。

 ー治って来なくなっちゃってもいいというスタンス、優しすぎませんか?笑

メールで質問というか相談されて、症状とかいつからとか聞いて、これこれこうかもしれないですね、ということはあそこもああなっていると思うので、ああしたほうがいいですねとか言うんですが、その間いろんな質問に答えるんですけど、全部仮定でしかないんですよね。
私がやってるのって、写真撮って送ってもらえばそれで内臓の状態とか見れるんですよ。
だから、あーじゃあちょっと見ましょうか、写真送ってくださいっていうのが手っ取り早いんです。
それだとピンポイントで、あーここ弱ってますね、食事こうして、あれ飲んで、こうしとけば治りますって言えるんです。
これ、結構価値高いと思うんですけど、このやりとりの最初に、「写真送って貰えば見れるんですけど」の説明をして、「このメニューがいくらになりますが申し込まれますか?」とかいうやりとりをするのが煩わしいんです。笑
そんなん言ってる間に自撮りして数分待ってればいいんです。笑



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ちょっと自分の整体の紹介みたいになりそうなのでここでインタビューごっこおしまいにします。笑
話がどんどん流れていった気がしますし、しかも読み直してないので、答え切れてるのかインタビュアーの仕事ができてるのかわかりません。笑
でも楽しかった^^

整体を収入源と考えるのをやめたということもあり、醸造所での仕事を始めたのです。
収入源が安定すれば、好きなように整体を続けられる。
そしてその収入源とする仕事は、自分のやりたいことで、心地よさを感じる環境。

自分がどこに向かっていくのかわからないけど、こういう感じ、20歳前後のやりたいことをただやってた頃を思い出しました。
どこに向かっているかなんてわからないけど、どんな形であれ整体をずっと続けていくのはわかっているし、今自分が、好きなことややりたいことを追い求めている感覚は、長いこと置き去りにしていた感覚で、でも幸せに生きるためには欠かせない感覚だから、取り戻していってることが嬉しいし、もっともっとこの感覚に素直に流れていきたいなと思っています。


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