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人生がうすら辛いのはなぜか?

私は、40代に入り、それまでの人生が「うすら辛かった」んだな、と感じる。

どういう感覚かというと、
何か頑張って成果を出しても、その一瞬は嬉しいが、「これからまた”頑張る”日々が続いていくんだろうな」と憂鬱になったり、楽しい旅行に行っていてもどこか「帰ったらまたしんどいな」と思ってしまったり。仲のいい親友に幸せなことがあっても心から喜べることはなかったし、親友に過去に悩みや困難があったことを聞いても、心のどこかで「どうせあなたは結局うまく乗り越えてきたんでしょう」「これから困難があっても幸福に生きるんでしょうね」というような感情があった。妬む気持ちがあった。そんな感情があることは誰にも言わなかったし、その感情としっかり向き合ったりもできなかった。

それというのは、やっぱりどこか生きるのにしんどい状態だったと思う。自分が心から喜びを感じながら生きることはできていなかったということだ。妬み、あきらめ、どうせという気持ち。私は表面は明るい人間であったが、こういう気持ちを心の底で抱えていた、本当の意味での"根暗"だった。

私は今、人生で一番楽で、楽しく生きている。こんなに心が軽かったことは物心ついてから今までで覚えていない。

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