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たけのこありがとう。

(せっかくの活動初日なので1日のことを詳細に記していきます。それと写真を撮ることを忘れてしまいました。読みにくくてすみません。)


昨日から協力隊としての活動が本格的に始まった。初日は1日農作業。初めての活動なので、受け入れ先の方はどんな方なのかドキドキワクワクしながら車で農家さん宅へ。

ハキハキとした女性の方(Nさん)が迎えてくれて、活動はスタート。足袋を履いて準備完了。はじめにビニールハウスにあるトマトやスイカやナスの苗を見て、「これを植えるための畑を今から作ります」とのこと。売りに出すものではなく、せんぜ畑(自家用の野菜を植える小さな区画のこと。多分方言)だそうです。

ビニールハウスから少し歩いて畑に到着。ここからが農作業のスタート!!

綺麗に凹凸なく黒い土が広がっている。まずここの区画整理をするらしい。土の中へ1歩踏み出した。「土ってこんなフカフカなんや。」足が思いのほか沈んでいく。この感覚がとても心地よかった。そして、メジャーや棒を使いながらの区画整理。指示された通りにメジャーや棒を持ったり刺したりしていたけど、なんのことやらさっぱり分からない。

次は肥料をまいて、鍬で土と混ぜていく。もうこれが大変。この作業を10時ごろから始めて15時まで。午前中はハイテンションなので鍬でせっせと混ぜていく。Nさんとぺちゃくちゃお喋りしながら、楽しく汗を流した。「初めてで、こんなにうまくできる人いないよ。」なんて褒めてくれるので調子に乗ってどんどん進めていく(笑)お昼ご飯を食べ終え午後も鍬で混ぜていく。だんだん気温が上がってきて日陰ももちろんないので暑い。Nさんは「今日は風があるからいいよね」って言うけど冗談じゃない(笑)

心の中で「いや、めっちゃ暑いわ(笑)」とツッコミながら鍬を入れていく。喋る余裕なんてない。多分30℃くらいあったと思う。こうなってくると自分との戦い。「こんなところで手を止めてええんか?」と自分を鼓舞していく。でもそこからは次のお茶休憩のことしか考えていない。「まだ15時ならへんか。あと何分やろ。」そんなことグルグル考えながら、やっと終わった。午前中のお茶休憩はいっぱい喋ったと思うけど、午後のお茶休憩はほぼ放心状態だった(笑)

それから水をやって、その上にマルチ(畑でよく見る黒いビニールみたいなやつ)を貼る作業。(Nさんは、僕が鍬を入れて肥料と混ぜた凸凹になっている土を綺麗に平らにしたりマルチ用の溝を作ったりしてくれてました。)

水やりするのも10Lのジョウロなので重い重い。花に水やりするジョウロとは訳が違う。ちなみに高山村の人たちは、水やりのことを「水くれ」と言う。「あげる」のことを全部「くれる」って言っている。まだ聞き慣れない(笑)

マルチを貼る作業は難しかった。マルチを押さえるためにマルチの端に土をかけていくわけだけど、この時の鍬の使い方が先ほどの土と肥料を混ぜる時の使い方と違って訳が分からなくなってくる。下手くそだけど、時間内にできるところまで土をかけて活動終了。もう鬼のように疲れた。その日は、洗濯物とかが溜まっていて頑張って起きていたけど21時には就寝しました(笑)


さて、しんどいしんどいと書いてきたので面白かったことも書きます。

受け入れ先の農家さんは、Nさんだけではない。昼休みの光景が面白かった。Nさんが少し早めに畑を後にして昼ご飯の準備。昼飯の時は、他のところで農作業をしていたNさんの旦那さん(Kさん)が帰ってくる。家の近くの屋根の下で、生子(こんにゃくの赤ちゃん)の選別をしていた89歳の元気なおばあちゃん(Kさんのお母さん)も戻ってみんなで食事。その中にまぜてもらう。

食卓の上には色々並んでいて、たけのこや山菜(ごめんなさい名前忘れました)や鶏肉の照り焼きなどが並んでいた。僕はお弁当を持っていていたけど分けてくれた。僕はたけのこが大好きなので、ほんとありがとうございます。たけのこの味噌汁とたけのこのきんぴら。この2品、本当に美味しかった。うますぎる。

しかもたけのこは、自分の家の裏の竹林で取れたやつだそう。今日取れたやつらしい。取れたてだとアク抜きはほとんどしなくていいという。贅沢だなぁ。何回も言うけど、めっちゃうまい。今まで食べた竹の子の中でダントツの一位(笑)

食べ終わってから話の中でお好み焼きの話になった。大阪は家でお好み焼きを作るのが当たり前だけど、高山村では家では作らなくて買うものらしい。そんなことに驚いたりしながら色々お喋りしていた。

12時45分になると、みんなでNHK連続テレビ小説「エール」を見る。ほんとおばあちゃんの家に来たみたい。みんなで同じ時間に同じものを見るっていうのも、全然なくなったなぁ。どうでもいいけど、二階堂ふみめっちゃ可愛いな(笑)

13時からは、Kさんと椎茸狩りにいった。林の中に入っていく。第一印象はジャングル、理科で習ったシダ植物がいっぱい生えている。(ほんまアホやな。もう少し勉強します笑)そんな光景に圧倒されながら少し行くと、原木椎茸が。原木椎茸の時期は少し過ぎたみたいだけど20個くらいは残っていたので、それをとってまた家に戻る。家に戻る道中、林の中にある様々な山菜を教えてくれた。食べれるものがそこら中に生えている。

印象に残っているのが、教えてくれた山菜について「美味しいんですか?」と聞くと「食べたことねぇ」と一言。いろんな山菜が生えているから、全部が全部を食べないんだろう。なんかそれがすごく贅沢だなぁと思った。

その後家に戻ると、家の裏の『竹林』を見せてくれた。くれぐれも言っておきますが「竹藪」ではなく『竹林』です(笑)Kさんに念押しされました(笑)

日光が満遍なく当たるように必要なところは切ったり、逆に伸ばしたり、素人目に見ても綺麗な竹だった。そして上の方が切ってある。手で竹を揺らして芯を折るらしい。朝、Nさんにどうやって切ってるんですかと聞くと「上るんだよ」と嘘をつかれた(笑)ちょっと信じてびっくりしたわ(笑)


そんな感じで、畑だけでなくいろんなものを見せてもらえた。夜ご飯にと、竹の子や山菜、椎茸をくれた。この記事の唯一の写真はこの日の晩ご飯です(笑)

左上のたけのこのきんぴら本当に美味しいよ!

前の協力隊が家に残していってくれた賞味期限切れのビールで一人乾杯(笑)めちゃくちゃにしんどかったけど充実した1日でした。


Nさん、Kさん、おばあちゃん。本当にありがとうございました!!またよろしくお願いします!!


それでは、また。

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