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お店を探して・・・

毎年のことだが、男友達との忘年会のお店を予約している

予約をしない年に何故か、どのお店も激混みとなり

お店探しで徘徊することになった事がきっかけで

事前予約をするようになった


しかも、毎回違うお店を


ある友達が「毎回同じ店じゃやだ」と言い始めたのだ

彼のワガママな性格は長い付き合いで誰もが知っているのだが

「じゃあ〜毎回変えるか?」と安請け合いしてしまった

これがいけなかった

これ以降、毎回、忘年会の予約したお店はハズレてばかりなのだ

一昨年も、去年も

グルメサイトで閲覧して、「ここは良さげ」と思って行った所が

正直残念な結果しかない


居酒屋なのにビールがないとか

料理のほとんど冷凍物とか

基本的に日本人スタッフがいないとか

グルメサイトにはそんな様子はなく、料理もお酒も美味しそうに写っていた

お店の外観も内観も、コメントも極端に悪いことは書いていない


なのに


毎年ハズレ


なので、今回は予約したお店を事前に相棒と行ってみた

そこは、雑居ビルの4階にあった

時間が若干早いかもしれないが、お店に入った


すると


店員さんが誰も来ないが、お客さんの声は聞こえる

ふと横を見ると個室で金髪の店長みたいな人が携帯で話している

目が合った瞬間に、軽く会釈されてもねぇ・・・


嫌な予感しかしないのだが、暫くすると店員さんが来た

席きに案内されて、呼び鈴を押してメニューは?と尋ねると

「あれ?ありません?」

メニューを持って来たら、今度はお店の電話がなった

店員さんは「ちょっとすみません」と席を外してずっと電話中なのだ

「嫌な予感しかしないんだけど・・・」

相棒も黙って頷く

誰も居ないのかと席を立って厨房の方をみると

厨房が散らかっていたのを見てしまった(汚い感じ)

その瞬間、私は相棒に言った

まだ、オーダーしていないし、お店を出よう

相棒も全く異論はなくお店を出た


「よかったよ、事前にチェックできて」

「また、忘年会でブーイングされちゃう所だったよ」

相棒はその様子を見て言った

「地方の居酒屋だとこんなことはないよ」

「料理も、お酒も、対応もそんな悪いところはない」

「都内の居酒屋はみんなこんな感じじゃない?」


「本当に美味しいところは、数件しかないよ」


「美味しいお店は、自分で行ってみないとわからないよね」

「グルメサイトって結構いい加減だからさ」

「だよね」

「でもさ、もう一軒この近くにグルメサイトにあったお店があるんだよ」

「そこだけ行ってみない?」

「いいけど、外すかもよ?」

「高いそうな雰囲気だから、大丈夫なんじゃないかな?」

「まぁいいけどね」


2軒目に入った瞬間に「いらっしゃいませ!」と大きな声が聞こえた

ただ、そこも違う意味でハズレたことを瞬間で理解した

お店から伝わってくるアウェー感が半端ない

「ここじゃないよねって」感じだが、引き返す事が出来ずに席についた


生ビール880円


タコの唐揚げ 1650円


なんじゃこれ?(心の声)どれも値段が高い

2軒連続で外してしまった


相棒が流石に苦笑いをして「ほらね」

とても、男友達と忘年会をするお店ではないのがわかった

でも、高いだけあって料理は大変美味しかった

ビールにお酒を2合ほど呑み、お店を出た


私は思った

グルメサイトが悪い訳ではない

私に、グルメサイトの中身を見抜く目がないのだ


「もう一軒行く?」


「行くでしょ」


3軒目へ


そこはもう、グルメサイトではない


自分の舌が


自分の感性が


合う馴染みのお店へ行った


そこで初めて、楽しく酔えた気がした

この安心するホーム感・・・


今年の忘年会もハズレを引きそうな気がしてきた

そんなことを思いなが、ハイボールをお代わりする

酔ってしまおうっと❗️

やっぱり、自分で現地に行って確認しなきゃね❗️



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