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元気な人とガサツな人の違い

朝の7時50分にスマホに登録されていない携帯番号からの着信があった。

すぐに電話に出たが切れてしまった。基本的に業務時間外だから後でかけ直そうと思っていたのだが、会社に到着して朝のいろいろな準備をしていると、今度は8時50分くらいに会社の電話が鳴った。またもや、登録されていない携帯番号だったが、よく見てみると、さっきスマホにかかってきた番号と同じだった。これは、何かお客様の緊急の電話なのかもしれないと思って出ると、

「荷物のお届けです。会社ってもう開いてますか?」

「営業は基本的には9時からです」と言うと

「もう近くにいるので、持って行っても良いですか?」

「どうぞ」と答えたのだが、何となくモヤモヤした自分がそこにいた。その原因は、最初の電話が朝早かったからだった。再度着歴を見ると、間違いなく7時50分だった。なんでこんなに早く電話してきたのだろうか?

そんな私のモヤモヤを気にせず、運送屋さんは荷物を持ってきた。

その人を見て、なるほどこの人か〜と納得してしまった。この運送会社は、とても元気で有名な会社。いつも会社からプリンター等を発注すると届けてくれるのだが、はっきり言ってガサツで、一言いつも多いのだ。

最初の頃、入る時はノックをして下さいと何度言っても、いきなりドアを開けていたので、貼り紙をした。また、ある時は、重たい荷物を何個も持って来て一言。

「エレベーター無いんですか?」

「めちゃくちゃ重いんですけど」

と私に言うのだ。エレベーターが無いのは一目瞭然のビルだし、重いんですけどと言われてもそれを運ぶのが仕事なのでは?

そもそも、その重たい荷物は会社で動作確認後、今度は私が他の場所へと持って行くから、重くて大変なのは私が一番分かっているのだ。

今回の場合についても聞いてみた。

「何故、早い時間に連絡してきたの?」

その回答に驚いた。

「近くまできたので、何時から会社やっているか分からないので、取り敢えず電話しました」

「そうなんだ」

では、この際だからと

「基本的に9時からの営業なので、それ以前に連絡もらっても無理ですよ。それと、置き配はやめて下さい。土日も休みです」

と伝えると

「うちも土日休みなので配達しません」と大きな声で言って去っていった。

配達員を選ぶ事は出来ないから、今後もこの配達員と私は、付き合わねばならないのが辛い。本当は、一言会社に言いたいけれど、もし、言ったとしたら、配達員に何らかの注意がされるだろう。それによっての弊害が正直怖い。荷物が届かなくなってしまっても困るし、雑に扱われても困るから。

この間のセールスの場合は、電話情報を握られていて、今回の運送の場合は、商品という物品が握られている。全ての運送屋さんが、こういう人ばかりではないから、結果的に私が我慢すれば良いのだろうけど。

実は、この元気な運送会社の本社に以前コンピュータの説明に行ったことがある。その時は、良い意味で感動したものだった。礼儀正しく、スタッフの皆さん元気で明るく。あの精神をもう一度思い出してもらいたいものだ。

ただ思うことが一つある。
この配達員さんも私に近い年齢だという事だ。反面教師として、私もガサツな対応はしないように気をつけなければならない。ガサツと元気を間違えないように。


ガサツな対応は不機嫌にさせ、元気で明るい対応は気持ちよくさせてくれる。

仕事するなら、気持ちよく仕事したいものだ。

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