見出し画像

変更されていなかったのね

脱衣所の体重計が壊れたのは、確か3年くらい前の頃だった。誰が乗っても反応せず、電池を変えても全く動かない。これは、もう寿命なのだと思い廃棄した。この体重計は、かなりの期間活躍してくれた。この体重計が家に来たのは、前の会社での社員旅行で当たったビンゴの景品。懐かしの社員旅行の体重計を間違いなく使い尽くした。新しい体重計は、体脂肪率も計れる優れもの。年齢、身長をセットして登録した人にマッチした計測をする。ビンゴ景品の体重計は体重しか分からなかったが、これからは体脂肪、内臓脂肪も分かるようになった。

それから時間は流れたが、毎回体重計の表示は

体脂肪→標準

内臓脂肪→やや多い

体重→標準

ずっとずっと同じ表示だった。何年も・・・

体重の増減もあまりないし、ずっと標準なんだなとすっかり安心していた

年齢設定という項目に気づくまでは

体重計にもよると思うが、家にある体重計は年齢を西暦入力するではなく、直接年齢を入力設定するものだと気づいたのだ。

「あれ?年齢が3年前のままじゃん!変更しないとね」

現在の年齢に合わせると・・・・・

なんということでしょう


体脂肪→やや多い

内臓脂肪→やや多い

体重→ほぼ、やや多いところまでメモリが来ていた


「うぉ~い!なんじゃこりゃ~」


妻がビックリして脱衣所へ来た

「体重計の年齢が3年前のままだから、現在に合わせたら全部一気に増えた」

「え~もしかして、私もそうなの?」

「わからないけど・・・」

「現在年齢に直してよ~」

そして、年齢を合わせて今度は妻が驚いていた

え~! ふ、増えているじゃん」

夫婦揃って、すっかり3年前の年齢設定で食べたり飲んだりしていた。そのツケは大きく、痩せたと思っていた妻も体脂肪と内臓脂肪の表示がやや多いに戻っていることに苛立っているように見えた。

現在、我が家では小食ブームなのだが、もうこれ以上の小食は絶対にイヤだ❗️

私は妻に言った

「運動だよ!運動をすれば元に戻るよ」

「・・・たぶん」

「そうね!これ以上小食にしたら、反動が怖いもんね」

「だよね~」

妻と会話をしながら、思っていた

ちゃちゃっと運動したらかといって、すぐには減らないよね。絶対に。

体重計は今日も正しく数値を表示する。数字は残酷なまでに、ありのままを私達に教えてくれる。

【まだまだ、がんばりましょう】って




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?