見出し画像

人間模様 (4)

数年前コンビニでアルバイトしていた頃のことです。

研修が終わり新店で働くようになっても、夕方からの時間は外国人の学生さんが多かったです。
ネパールから来ている人が何人かいました。
彼らは夕方まで学校で勉強し学校が終わるとアルバイトをしていました。

言葉を覚えるには会話するのがいいですよね。
ある学生さんは「飲食店で働いていると洗い場担当だった。洗い場は嫌いじゃなかったけど会話できるコンビニ店員になった。」と言っていました。
とはいえ、外国で住み外国語を話すのは大変なことです。
自分には出来そうにありません。

日本語でお互い理解し合えて会話が成立するのはなかなか難しかったです。
どう言えば意味まで通じるのか?
例えば、おでんの食材の種類。
だし汁が濁らないように食材を入れる場所が決まっていること。
当時おでんのセールとスピードくじの期間が重なった時は日本人でも大変でした。
そういうのをこなして、いつの間にか言葉も仕事も覚えているのかも知れませんね。

そんな中
「英語で話しましょう!」
と言われた時は困りました。
彼らは英語ペラペラなのに私は話せません。
日本語でお願いしました。

学生さんの名前は日本人には発音しにくいこともあったので省略して
「○○と呼んでください。」と言われる学生さんもいました。
「あなたの名前は△△さんですね。」
当時、漢字の名札を付けていたのですが、学校の先生に私の名字の漢字の読み方を教えてもらったのでわかりますよ、と言われた時は嬉しかったです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?