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外国人お断り?!

Hellp, みろろんです。

今日は私の住むところは比較的暖かく、7度くらい。お天気もよかったので運動不足の子を連れてスーパーへ。

イギリスがロックダウンになっても昨年の3月のように厳しくなかったのですが、今日行ってみると店外に長い列が。

「あー、またこれになったのね。」

入場制限です。

入口に係員がいて、店内の人数制限をしているのです。

10分ほど待って、いざ店内へ。

そこには2mあけていた(店外)のは何だったのか?というほど普通に買い物。もちろんマスクもしています。

運動のため、大きな袋を抱えながら歩いて帰宅。来月誕生日の息子ですがその間にいろいろ話せたのでちょっと坂がつらかったけど満足です。

さて、話は変わりますが。

先日Twitterである日本の学校の先生のツイートをみたら

「(日本語のできない)外国人の面倒をみるから日本の学校の進度が遅れる。そのために日本人に費やす時間と質が低下する」(表現を変えています)

という主張をされている方がいました。

私は返信しました。

「どういう意味ですか?」

すると、ここを読んでください、とご丁寧にリンクが知らされていました。(ありがとうございます!!)

興味のない方はとばしてくださいね。

ちなみにmextは文部科学省の略です。そこに書かれていたのは外国籍の児童、生徒にには日本での就学義務がない!と。


私は無知でした・・・。基本的人権として国をまたいでも(Transnational)義務教育を受ける権利があると思っていたからです。

コメントしてくださった方には

ありがとうございます。こんなふうに明言されているとは知らなくてちょっと驚きました。。

と返信しました。

すると

意外と知られていないのかもしれませんね。
外国人労働者の労働力が必要なのもわかりますが、まずは、日本の将来を背負って立つ自国の子どもたちの学力をいかに伸ばすかに重点を置きたいだけなんですけどね。
それができた上で、日本語を話せない外国籍のお子さんを受け入れるなら話はわかります。

というコメントをいただきました。

なるほど。

私は自分の住む国、イギリスではどうなんだろう?と気になり調べてみました。

英語だと読んでもらえないかもしれないので日本のサイトで・・。

おもしろいのは日本では海外の統計などは教育に関しても外務省管轄なんです。

これも外務省のページです。

ここには

義務教育は日本の場合と異なり、かならずしも学校機関に就学させる義務はない。

とされています。

しかし・・・

イギリスと日本の決定的な差は

「イギリスでは外国籍、とは書かれていない」(自国民ですら義務がない!)

「ホームスクーリングが認定されるか否か」

ではないでしょうか?


イギリスでは子供を学校に行かせるかどうかは保護者にかかっています。

ちなみに保護者の英語はgardianが使われます

親が学校に行かせたくない場合、家で自分または家庭教師などの人にきちんと教育をすることが求められます。

審査を受け、教育が妥当だと政府から認定されると学歴として認められます。

日本はどうなんでしょうか?

不登校などが報道されてからフリースクールや通信教育は耳にするようになりましたが、「学校」に通わなくても「勉強した証明」になるのでしょうか?特に家庭で教えていた場合(それがホームスクーリングという意味です)「卒業(同等の学力がある)」と判断されるのでしょうか?

私は日本を離れて20年ほどたちます。まだまだ知識がアップデートされていないと思います。もしずっと日本の高校で働いていたとしてもこの問題に詳しくなっているとは思えません。

まず一つ目に「義務教育」であること。

高等学校は義務教育ではないので、日本にいても目を向けなかった分野だと思います。(付属に中学はありましたが)

二つ目に「ホームスクーリングで日本で単位が認定されるのかわかっていない」

これは勉強不足です。日本のホームスクーリングがなされているかどうかもわからないのでウェブサイトを調べるしかないのですが、どれも「単位制」や何らかの形で文科省認定でないといけないことはわかります。

もしこの文章を読んでくださっている方でご存じの方は教えていただけたらと思います。「このサイトでわかるよ」でも結構です。

では、日本ではなくイギリスの話をもう少し。

イギリスも義務教育だからと言って学校に行かなくてよいので、「受け入れられません」という場合があります。

先日出した記事にも少しありましたが、帰国生インタビューを修士論文の時にしてわかったこと、さらに自分の教え子からの経験では

「学校に空きがないから入学(編入)させてもらえない」

ということが多々あります。

イギリスでは児童・生徒数にすごく細かい規定があり、この施設なら定員何人、や全国小学校から高校まで一クラス30人と決められています。

この規定については話したいことがたくさんあるので今回割愛させていただきますが、クラス定員を超えて受け入れられないため、地域に住んでいても定員を達した場合、断られることがあります!

そして編入の場合は誰かが引っ越しして減数、元から少ない場合を除いて受け入れてもらえないのです。

さらに中学レベル(日本の12歳から16歳。イギリスではSecondary)においては最終学年のYear11に全国試験があるため、その試験に受かるレベルかどうか、ということも考慮されるのです。

日本から英語がわからなくてSecondaryに入る場合、Y9以降だと定員に空きがあっても断られるかもしれないのです。

義務教育なのに!!

と何か月も空きがでるまで待たされるとか、英語の集中クラスを受けてから編入できる、とかいろいろな場合があります。

「なぜ編入できないのか?」と行政にアピールをしますがそれで入れる場合とそれでもだめな時も。

あくまでこれはイギリスの公立の話ですがここで全部読んでくださった方は

「あれ、国は違えど似てない?」

とお気づきかと思います。

これも以前に書いたTransnationalに通じることになります。


国の利益、と深くかかわっている各国の教育。

私には興味があることなのでこれからも研究、実践していきたいと思っています。

FBグループ「みどりの窓」ではこういった視点から世界を見てみよう!というテーマでいろいろなお話をしていきたいと思っています。

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