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大学院のオンライン授業を受けてみた

Hello, みろろんです。今日は一日日本語。6か月ぶりの対面授業でした。さすがに疲れた・・。

さて、大学から入学許可をいただいた後のお話。

前回はこの記事です。

ついに大学院!と思いましたが、最初はメールの設定、ウェブの説明がメールできました。Introduction weekということでここはどういうことを学ぶのか説明されました。

私の大学ではMoodle(ムードル)というシステムを使っていました。オンラインで授業を受けたことがある方はご存じかもしれません。最近はいろいろなものがあり私の職場ではGoogle classroomを使っていますが、息子の学校も当時はMoodle。シンプルに講座名があり、そこにログインすると教材が見られる、というものです。

教員のビデオ動画や説明文は見られますが、その場では学生同士のやりとりはできません。そこでForum(フォーラム)という伝言板のようなものに感想や課題を書き込みます。先生は今週のテーマを説明し、読まなければならない文献のアクセスを書き込み、それを学生が順番に追っていく、というような形でした。毎週更新、課題をだされ、Forumに発信する、という学習。

オンライン、というとZoomのようにテレビ会議でできるのかとおもいきや、私のコースは全世界に生徒(Fellow students)がいるので時差もあり、同時には学習できないので掲示板のようなものしかありませんでした。

最初にForumい自己紹介することも課題の一部なのですが、学生たちのバックグラウンドのおもしろいこと。なにせ世界中から集まった大学院生(ほとんど現職は教員)がHello from Thailand..というふうにメッセージするのです。そのため、同じ授業を受けているのは様々な国にいる人であることがわかります。さっそく私は日本で受講している人をみつけ、メッセージを返しました。日本にいるFellow student(クラスメイトとは言わない模様)はほとんどがInternational schoolで働いている人達。学校の種類も年齢層も様々でした。

私は日本人ですが、イギリスにいます、と返事。その人たちは逆に外国人(イギリス人に限らずイタリア人、アメリカ人)が日本にいるよーと送ってくれるのですごく親近感がわきました。

大半はタイ、中国に英語を話せる教師としている人たち。それだけでもわくわくしました。

私の最初のモジュールは「Changing classroom: Policy, research and pracitice」というもの。

タイトルだけでは?となるかもしれませんが、授業を変えるためにはどうすればいいのか?という教育の本質を探るよい機会になりました。

以前の私は政治と教育って関わりがあってはならない、とある意味教育は神聖なものだ、と思っていたのですが、この授業では(あたりまえである)政治の方向性が教育を決める、といった歴史から今までのありかた、そしてその先はどうなるのか、ということを深く議論するものでした。

私は最初のモジュールだったので授業が終わってその後Assimnent(レポート)を書くことになりとてもナーバスになりました。

毎週いろいろな理論やイギリスの事情、他の国の事情を例に総合的にテーマを選んで6000 word書かなければいけません。

私はUnit(毎週の授業の単位)の最後のほうで言われたPISA(OECDが行っている Programme for International Student Assessment)について書こうと決めました。

日本はPISAの結果を気にしすぎて本来の教育を失っているのでは?という問いをテーマに諸外国の例を調べ、比較して論文を書いていきます。

私のいるイギリスのことも調べ深く内容を理解することができました。

その時私は自分の時間のすべてをパソコンの論文と向き合う時間に費やし、実際自分が書く段階では同僚に頼んで

「・・・といったことを書きたいんだけど」

といって英語の表現をさがしてもらう有様でした。academic writingは普段の文章とは違い、できるだけラテン系の単語を使用し、きまった形で書いていきます。私はそういうことを全く今までやってことがなかったので、本当に苦労しました。。

だって書いても他の人に「これどういう意味?」と言われる始末。

こんなに英語って書くと通じないんだ、と痛感した私。

どんどん落ち込むことになります。

内容は世界の国がPISAの結果に振り回されているんじゃない?ということを書いたものですが、その前に事実の検証、国々の場合・・とEvidence(事実)を書いていく・・。

書いているときは「もう無理?!」となりました。


そして担当教官(tutor)に連絡します。

まず、Draftとという下書きをTutor(担当教員)に見せるのですが、そこで言われたのは英語の表現。彼女は前職が英語の先生だったようで、冒頭の部分を書き換えてくれて、こんなふうに書きなさい、と赤で直してくれました。

当時の私にはその後もどうやって書いていいかわからず・・・。(情けない)

しかしTutorはとても親切でこう書かないと採点されないよ、という感じ。それを採点前に言ってくれたのです。最初がこの先生で本当によかったです!

そして「外国人のための英語のセッションがあるからそこに頼りなさい」と。

その存在を知らなかった私は早速授業や書いたものを添削してくれるコースに申し込みます。

そこで出会ったのはなんと教え子(補習校)お父さん!!英語の先生として働いていたようでした。

そこでこの表現はこう・・というように基本的な表現は直されましたが、それでも完璧でないと思ったのでproof readingを頼むことにしました。

それで真っ赤に添削されたものを直していく日々。まさに他の人が手伝ってくれなければ書き上げることができませんでした・・・。

期日にも間に合わず、Tutorに泣きつき、期日を伸ばしてもらい何とか提出しました。

そして結果がでるまでに次のモジュールを選び始めなくてはならず、結構ストレスがたまりました。。。

こんな感じで毎回修羅場が来て、論文(Assainment)を仕上げていく、という感じです。。

私はこれは続けるの無理かな、と感じたのですが、同時に私って大学受験の時ですらこんなに集中して勉強したことないな、というくらいずっとパソコンと向き合うことができたのである意味自分に感動しました。まだ、こんなにできるんだ!と。本当に食べる、寝る、仕事以外ずっとやってました。

そして3か月後くらいに結果が来たのですが、Distinction (優秀) をもらい先生のコメントで、これで自信ができただろうから頑張って修士最後まで努力しなさい、と書かれていました。

私がもっとうれしかったのは、「あなたの論文で日本のことがよくわかり、とても興味深く読みました」と言われたこと。これはとても励みになりました。





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