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イギリスの歴史授業

Hello, みろろんです。イギリスは暗い季節がやってきました。このまま冬至が過ぎるまでは冬眠していたいみろろんですが、そうもいきません。

今日は体調が悪く仕事をお休みしました。しかし家事を休めないのはどこの母親も同じ。しかも子供たちはhalf dayといって何か行事があると午前中の時間だけで帰宅する今日。

なんとかお昼ご飯にとろろそば。そばはまだしもとろろである山芋は特別なスーパーに行かねば手に入りません。週末に買っていたので私の大好物を作ることに。しんどい時にはやはり日本食が食べたくなります。

子供が今日は歴史の宿題があるので忙しい、というのでどんな内容かと聞いたら

第一次世界大戦について

らしい。

ちょっと興味があった私はどんなことを知っているのか聞いてみました。

なぜ戦争が始まったかを調べる宿題だったようです。

上の子が少し口を挟んできました。

すでに習っているのでいろいろ私の知らないことを話していました。(私は世界史は中学止まり)

そして2人そろったのでふと思い出し、

「〇〇ちゃん(教え子:上の子と同じクラス)は第二次世界大戦のトピックの時に日本人として質問攻めにあい、居心地が悪かったらしいけどそうだった?」

と聞いてみたところ、うちの子たちはNoと。

理由は

昔の日本と現在が違うことは誰でも知っている

イギリスが植民地をもっていたので真似しただけ

と大きな問題にはならなかったようです。(2つ目は私が子供に言っていたそう。記憶にない!?)

私がイギリスに来た頃はイギリスでは自分(イギリス人)の過ちをあまり学校では教えなかったようですが、現在は奴隷制度についても学ぶそうです。

私が衝撃を受けたのは私がイギリスに来た頃すぐに行ったパーティー。

黒人の人がいて、

「どこの国の方ですか?」

ときいたところ、聞いたことがない国の名前を言われました。(今でも思い出せません)

聞くところによるとキューバに近い中米のようで現在もイギリス領

なぜそこに黒人が?

と思いながら話を聞いているとその人は

「昔はそこには黒人がいなかったんだけどその島の住民を全員殺してアフリカから黒人を連れてきたんだ。だから今は黒人しかいない」

と。

当時の私には本当にショックでした。全員殺す? 黒人を連れて行く?なんのために?

そこで私ははっとします。

オーストラリアも元々イギリスの流刑地だったな、と。

当時はイギリス人があまり好きではなかった理由が、自分がしたことは知らない、ということと繋がっていたように思います。

そう思うと子供の時代で何という変わりよう!

どうやって奴隷制度をやめたのかという経緯についても上の子は知っていました。

(ここでは省きます)

イギリスでもつい最近まで戦争といえばドイツが悪者で、ドイツ人の人に聞くと当時ドイツ人というだけで子供がいじめられていたそうです。

そう思うと私の子供の世代でがらりと歴史観が変わったりしているのかな、と感じます。

 私は海外にいる日本人としてはめずらしく(?)日本の教育に誇りを持っていますが、こういう歴史的経緯を日本の教育カリキュラムは変革もせず、未だに曖昧なのが問題なのかもしれない、と思っています。

私は歴史専攻ではないですし、触れるものといえばだれでもアクセスできるメディアや中学までの歴史が主体です。幸いイギリスに来ていろいろ自分から学び、また個人的に中国人や韓国人の人と(第3の場所である)イギリスで話せたことにより勉強できたと思っています。

はやり客観的な歴史教育は現在の日本にとって必要だと考えています。

ネットでいろいろな意見をみていると日本側にばかり立った意見もよく見ます。しかし、事実何が起こったのか、という「事実」をしっかり調べることから始めないといけないのではないでしょうか?

今回のテーマは黒人でしたが、こうみるとアメリカとはかなり歴史が違うみたいです。私はあまり勉強していない分野なので、今度本を読みたいな、と思っています。






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