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不妊治療で人格崩壊した話③〜地獄の卵管造影検査〜

今回は初めての卵管造影検査について書きたいと思います。卵管造影は、簡単に言うとレントゲン。

子宮の形は正常か、卵管に詰まりが生じていないか、などを診ることができるそう。

その日は勤務後、いつものクリニックに向かいました。当時わたしは高校の非常勤講師をしていましたので、午後の授業が早く終わる日に予約を取っていたのです。

クリニックに着くと、いつもと違う「処置室」に通されます。
ベッドがひとつと、何やら機械がたくさん。

先生(今回は女医さん)が「検査直後は身体がつらい人もいるので、廊下のソファで休むことができますよ」と言ってくれました。

ちょっと待って!
先客が倒れてる!!!!

先に検査を終えた方でしょうか。
ソファに上半身をもたれさせ、青い顔をしてぐったりしている女性がいらっしゃいました。
下半身は動かないのか、床の上に力なくぐにゃりと折り曲げています。

怖え〜〜〜

恐る恐る下着を脱いで白いベッドに横になるわたし。
不妊治療にはフレアスカートやワンピースが便利です。
下半身すっぽんぽんは、20代女子にはキツいんだぜ。(当時25歳!不妊治療なんて縁がない世代だよね?パートナーが正常なら。)

死にそう・・・絶対痛い!
怖え〜〜〜

レントゲンを撮る前に、まずは造影剤を膣から流し込んでいきます。

先生「はい、入れていきますよ〜。造影剤を注入するとき、お腹が少し重い感じがするかもしれません」

膣に管が入ってきました。ここはまあ大丈夫。

しかし!次の瞬間!注入!

ギャアアアアアアア!!!!!
痛い!痛い!下腹部が破裂します先生!!

とにかく痛いんです。圧迫感もスゴイ!
レントゲンをいつ撮ったのか、よくわからないまま終了。

股から溢れ出す造影剤を吸収するナプキンをつけた下着をはいて、たくしあげていたスカートを戻して廊下に出ました。

やば・・・吐きそう・・・痛いし・・・

そのまま先ほど倒れていた先客のように、わたしもソファで動けなくなりました。

この卵管造影検査を受けたあとの数ヶ月は、卵管の通りが良くなって妊娠しやすいらしいです。

いや〜、それでも二度としたくないね。

いつまでもソファで休んでいるわけにもいかないので、健康で若いわたしは(25歳)立ち上がりました。
その瞬間、造影剤がドバーッと膣から溢れ、不快さにまた吐きそうになりました。

処置室からいつもの診察室に戻ると、女医さんが結果を見せてくれました。

「うん、子宮の形も正常ですし、卵管の詰まりもないですね!」

そりゃそうでしょうよ・・・若いし健康なんだから!

自分のレントゲン写真で初めてその詳しい造形を見ましたが、
子宮って美しいですね。
神様が造った、宝物の器官。

その日のお会計がいくらかかったのかは覚えていないのですが、たぶんいつもより高かったと思います。

生理4日目から排卵誘発剤を飲み、注射でも排卵誘発剤や卵子を育てる薬を入れていき人工授精のタイミングを見ていきます、と説明を受けました。

薬漬けの日々、スターティン!!

本当に不妊治療は辛いです。
最初の難関が、卵管造影検査かもしれませんね。

わたしの心はすでに折れ始めていました。
夫に対する怒り、恨み、その他の感情が沸いてきたのもこの頃です。

健康な夫婦はセックスをして子どもを作っている、という当たり前の事実がわたしを苦しめました。

もう痛いことしたくない!
健康な夫がいる人が羨ましい。

・・・失礼しました。
読んでくださり感謝です。
次回は排卵誘発剤について書きたいと思います。

副作用がまた、辛いんだコレが!

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