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ものづくり
苔テラリウム作りを、初めて体験した。
前からこのようなミニチュア系の作品にはとても興味があって、お店の前を通った瞬間、やりたい!!という思いが湧いてきた。
実際の出来は、今の自分としてはそこそこ。
楽しんで作れた。ていうか、そもそもめちゃくちゃ楽しかった。
ものを作ると、かなりの確率で気づかされることがある。
毎回、はっと、思い出されるようにして気づく。
それは、作品にするなり商品にするなり、形にするということが目で見て想像しているより、はるかに難しいということ。
わたしだけが感じている感覚なのかもしれないけど、工業化した社会が当たり前となり、量産されたモノがすぐに手に入る時代。使える製品としてあらゆるものが安く手に入るということ。
この時代のせい、という言い方は出来ればしたくないが、少なくともわたしはものづくりを舐めすぎていたと、つくづく思うのだ。
垂直に自立する。
これは何か伝わる。
安全に使える。
不快な違和感がない形。
傷や汚れ、破損がない。
こんなにも当たり前のことが、さぁ、いざ自分ひとりの手でやろうとすると、時間はかかるは、形が変だったり、壊れやすかったり、違和感だらけだったり。
私が今当たり前に利用している状態にするために、あらゆる製品がいかに多くの道たどっているのかというのが、冷静に考えると分かってくるだろう。
製品が分かりやすい例だが、トイレの壁の絵だって、公園の石像だって、「あーなんかあるな〜、で見過ごしていた人の手間」が、わたしにはたくさんありすぎる気がする。
正直、結構反省している。
これの解決策としては、わたしは、「自分も作る側になる」以外にあまり思いつかない。
頭の中の想像だけでは、到底手に負えない気がするからだ。
自分も作る側になって、アーティストやデザイナーの素晴らしさに気づける人になりたい。
そうして、芸術に身を投じる人へのリスペクトを、深めたい。
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