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2022.01.08 #ユレニワ_エロス 新年公演

2023.01.08 #ユレニワ_エロス 新年公演

「新年から、愛、強め」



最近、涙腺が弱い。もともとそんなに強い方ではなかったしこれまでもライブで泣くことはよくあることだった。でもそれは例えば、思い入れのある曲での涙や、バンド自身のあるいは自分の生活の境遇を思い巡らせた悲しさや苦しさ(の浄化)の涙が多かった気がする。

でもなんだか最近の涙腺の琴線はこれまでとは違う感じ。嬉しくて泣く。音楽が良すぎて泣く。良い演奏で感極まる。爆音に痺れて泣く。なんで涙が出るのか分からないところで感極まってしまっている。ユレニワのライブに触れてから段々と涙腺の壊れ方が変わってきてる、と思う。これまで「歌」で泣くことはあっても「演奏」で泣けることってあまり経験がなくて、でもユレニワの演奏は泣けるのだ。悲しくない、爆音の中で、むしろとても前向きで晴れやかで気持ちよい感情が深まって、いつのまにか涙腺が崩壊している。泣きながら、温かくて光に満ち溢れた、触れるほどの確かな嬉しい感情と、その後にやってくる幸せを感じて、未来の自分への希望とか、やる気を押し上げてくれるパワーをもらっている。轟音に包まれたまま。


定期公演エロス、ラバーズ編。これまで単独公演だったものを、2022年6月から毎月、ユレニワが音楽ラバーズのために、音楽に溢れる空間を、ユレニワが愛してやまない人たちを招待して(ラバーズ)、ツーマン形式で行う定期公演。

THE 2をゲストに迎えた2023年新年公演は燃えて楽しくて楽しさで泣けて心から幸せな気持ちでライブハウスを出て、家に帰ってもまだ顔が上気していて、そんな状態のまま、ちゃんと今日のライブを残しておきたい気持ちで書いている。

(「上気」って頭に血が上ってふわふわしてボーっとする様のことを指しているんだけど、今調べてみたら、もう一つの意味に「精神状態が尋常ではなくなること」というのが併記されていて、なるほどその通りと納得してしまった。ユレニワのライブの後は大抵おかしくなっている。良い意味でね。)



THE 2のライブは圧巻だった。楽しさでフロアごと巻き込むパワーと、がっちり掴んで離さない演奏と歌に、いつのまにか踊らされている。楽しくてずっと笑って拳を上げていたし楽しさのあまり感極まって泣いてしまっている。もうそれだけで今日のライブは最高になっている。

安定感と安心感の、音楽が楽しくて仕方ない、これがバンド!というのをステージからひしひしと感じるライブ。強いステージング。初っ端ルシファー、東狂、ラストの恋のジャーナルまで完璧な力強い「ライブ」だった!

歓声が出せる(出ちゃう)ライブ、一気にあの頃を思い出して胸がギュッとなる。



そしてホストのユレニワ。憧れで尊敬のTHE 2に負けじと挑む気迫、でも今日はエロスの、ラバーズの日だから挑むというよりも、音楽で愛し合う感じ、愛に溢れたステージだったなと思う。愛、強め。

リハからTHE 2のケプラーで愛強めの始まり。THE 2ライブ後のほかほかしたフロアの空気感をそのまま押し上げるような盛り上がり!


いつものSE、勢いよく飛び出てきたメンバーの感じから、今日のライブが楽しいに決まっている!と確信してしまう。
SEの流れで始まるバンドの1音め「ジャーン!」の爆裂で様子見させない最初から(気持ちが)盛り上がるユレニワのライブ!


ドラムのカウントから始まるbirthday、これはもう最初からぶち上げにいったなとニヤリとしてしまう。初聴だととっつきにくいかもしれない変な曲代表のbirthday(とても褒めています)、それでも2022年おそらく一番演奏された気がする、セットリストから全然落ちない、ユレニワがいちばんユレニワらしさを爆発させる曲、そのbirthdayにTHE 2からのバトン受け取りを任せた、もうそれだけで燃える展開。不穏な幕開け、優しく大切に歌い上げながら気持ちを昂らせて叫ぶような後半、爆音からの爆裂アウトロで今日も全てを燃やし尽くしていた。


鉄板Cherie、漢ドラムとギターがキュイキュイ鳴く音がソリッドでカッコよくて、イントロから既に歌い出しを想像して前に前に、もっと欲しくなって前のめりになってしまう。シロギターのES-335(合ってる?)が最高に映える!ボニーとクライドになるあたりのよしきギターの鳴きの音色がとても好き、ステレオから流れ出すギター!の後のれんじゅドラムが好きすぎる、ここだけ30回聴いたとしても30回とも昂って愛おしくなれると思う。


シロくんの歌声は、何度聴いても不思議で、掴めなくて、掴めないのに掴まれて離してくれなくて、なんでこんなに魅力に感じるんだろうってライブを観るたびに思うよ。粗野に叫び散らかしてる風に見えるけど、実はとても優しい愛を込めて歌ってる、から、音楽への、人への、ここにいるいない関係なくユレニワを好きな人への、そうでない人へも、本当に分け隔てなく愛を込めていると感じる。その愛を込めた歌声はだから、誰の心にも同じように届くのかなって。



怒りのPLAY、愛に溢れたエロスでも怒りは大事だ。怒りの感情を大事にすることもまた、愛だと思うから。怒りの感情は抑えることは出来るけれど、変に抑えただけではもやもやしたまま終わってしまうから。ちゃんと吐き出して、吐き出すってことは心のうちを曝け出すことで。曝け出せるってことは、そういう(心を許した)相手だからってことだと、思ってる。怒るのは笑うよりもパワーがいることだから。パワーを使いたいと思える相手にしか、怒れないんだよだから愛なんだよと思う。っていうのは単なる私の感想。
PLAYは間奏のドラムロールがとても好き。。この曲のドラムのリズム複雑で面白くてずっと聴いてても飽きない。「やっぱ今でもやっぱりって言葉紡ぎにご熱心で」のところの跳ねっぽいリズムがとても好き。
特徴的なイントロと間奏のギターのリフ(リフっていうのかな?)の胸が痛くなるような旋律が好き。


こんなカッコいいライブをしておきながらふにゃふにゃのMCのギャップ、どうしても笑いを抑えられない(良いと言ってる訳ではない、笑)でもライブに集中しすぎてるからこその、ゆるMCだよねと微笑ましい。

定期公演エロスのラバーズ編、音楽を愛する者とツーマンをしようという企画で、毎月せこせこ頑張ってる感じで、とエロス趣旨説明のフロントマンはさすがしっかりしている。よしきギターのTHE2への思いの丈を短い言葉にギュッと詰め込んで、その話しぶりで伝わるものがある。



知りたい、2022年イチ好きな曲を2023年も、その先の未来でも愛したいなと思う。この曲を聴いて受け取る感情を忘れないでおきたいし、何年か後に聴いた時に、今の感情との答え合わせをしてみたいとも思う。何年か後、ユレニワの環境も、私の環境も変わっていたとして、そして世界も変わっていたとして、それでも変わらずこの曲が好きだと思うし、でももしかしたらもっと違う感情が芽生えているかもしれない。その時を思いながら聴く2023年の「知りたい」は格別で、涙が止められなかった。途中から「もう良いや。涙、止まらないもの止まらないや」って諦めて涙溜めたまま音を浴びていた。受け取るものが多すぎて、ひとつも取りこぼしたくなくて、拳も上げられないし身体も揺らせないまま棒立ちで、
「知り得なーーーーーい」のところ音増えてた。複雑な感情が混じる、言葉に表せないこの感情、忘れたくないけど忘れちゃうんだと思う、でも聴いたらまた同じ感情になるんだと思う。アウトロなしでストンと終わって、余韻は心の中に広がった。
これからも感受をやめないで、弱さも強さにして生きていきたいと思う。知りたいから生きたい。


涙目のまま、教会の光、ギターが響き渡る。アカペラが美しくてまた泣ける。ひかりにひかれて、今いちばん新しい曲。アカペラの後のギターのギュイーンが新しい曲なのに懐かしい昔を思い出すような気持ちになる。何度も何度も辿ってきたような懐かしいギターの鳴り、もうすっかり身体に馴染んでサブマリン、「ひかりにひかれて」がストレートなあいのうたに感じるのは、LANDへの強い思いを感じるからだ。サブマリンに乗って海の底の愛や音楽に溢れた「LAND」を救う。LANDによるLANDのための曲、そこはLANDを愛する人だけの、でも開かれた、それでも海の底の、LAND。2月11日(心斎橋JANUS)2月12日(名古屋UPSET)2月18日(渋谷クラブクアトロ)でのユレニワワンマンツアー「LAND」、そのバンド史上最大の挑戦に向けた曲とも聴こえるし、バンド自身を歌った曲にも聴こえるし、ライブハウスの歌にも聴こえるし、ひかりにひかれて海上へと向かうわたしたちへの歌にも聴こえる。
そんな感動的な気持ちのまま間奏の爆裂メタルゾーンへと突入、この一筋縄ではいかなさ!ユレニワのユレニワらしいところだなと。轟音に涙が飛ばされる。
はじけるように弾きまくるレジベースがかっこいい。
海の底の青い光がきらきらと交差するなかでのシロ&よしきギターのアウトロが本当に美しくてずっと聴いていたかったし、その光景をずっと眺めていたかった。


そして新年公演、あけおめver.の恋人たちのヒム!!イントロで獅子舞が出てきそうだったしなんか拝んじゃいそうだった。でも拝むどころじゃないディスコタイムで踊る感じも楽しくて、そしてキラキラのヒムへ!これを年明けに聴ける贅沢。。
恋人たちのヒム。名曲だし聴けば聴くほど深みにハマっていく沼曲だと思うんだけど、ヒムすら軽く聴こえるのは前半で全力ユレニワを浴びすぎたからで、気持ちの緩急つけさせない爆速な勢いのユレニワのライブは本当にずっと目と耳と全身、そして気持ちをずっと休ませてくれない、勝手に身体も心も動かされる。すごいぞユレニワ。ヒムのラママでの照明の中で歌い踊るヒーロー感がたまらない。アウトロのレジベースが毎回いつ聴いてもずっと好き。恋人たちのヒム作った人天才では?


からの跳ねドラムpurple、このイントロの跳ねドラムで笑顔にっこにこになってしまう、知りたいとひかりにひかれてで涙腺崩壊した涙顔のまま笑顔。失恋の歌なのに楽しい気持ちになるなんてね、やっぱり捻くれてるね、でも「明るく悲しい」がいちばん空虚な喪失の哀しさだったりする、よね。
今日はステージ奥に控えている白ムスタングを使うと思いきや使わなかった!


シロMC、無料配布CDと2月のワンマンツアーLANDのお知らせ。手売りチケットも全部手作りで作ってる、という、この圧倒的ユレニワというバンドの事実。

そして、書き残しておこうと思う言葉。


1人1人全員を肯定したいと思ってる。肯定し続けていきたい。音楽に魔法があるかは分からない、多分無いと思う、けど、(音楽でしか表せない)言葉にしにくい思いがあるわけで、、その力を使って出来るのは、1人1人を肯定すること。
それが定期公演として毎月あるって安心するでしょ。愛に溢れた空間を作っていきたい。結局みんな音楽を愛するもの同士なんだから。
これからも定期公演エロス、確実なことは言えないけど出来る限り続けていきたいと思う。音楽に肯定されてあったかい気持ちで帰ってくれれば、何よりと思う。



「肯定」っていう言葉が嬉しい気持ちになるとともに、いろんなことを考えた。定期公演のこと、LANDのこと、1人1人のこと、ここに来て観ている人のこと、来られなかった人のこと。これからユレニワを好きになるかもしれない人のことにまで想いを馳せる。ユレニワの未来、2023年のこと、もっと先のユレニワのこと、今の私のこと、これからの私のこと。
定期公演エロスのオリジナルドリンク「purple kiss」、甘くて飲みやすくてクイッといけてしまうので、お酒が気持ちよくまわって楽しくなっていた頭、スッと落ち着いて、一瞬で100くらいのことを考えていた。ずっと定期公演は続いて欲しいし、LANDは大成功をして欲しいし、ユレニワは長く長く、1日でも長く活動をして欲しいし、1秒でも長く良いライブをし続けて欲しい。「欲しい」をたくさん言ったけれども、期待はエゴだということも同時に分かっている。ユレニワはユレニワのやりたいように、それがより良い道に繋がっているように、とただただ新年に願うばかりです。お返しの肯定をたくさんしていきたい。ユレニワ大好きだよ、愛しているよ。



THE 2とユレニワのライブを観て、もらうものも思うことも沢山あった。上手く言葉にできる自信がないのだけど、これからの道のりの、道標になるような、新年から気が引き締まるような、でもそれは愛に満ちた、愛に満ちたと言っても夢のようじゃない、かなり現実的な、うん、、言葉が出てこないなこれは。。ゆっくり感情を育んでもう少し出てくる言葉を待つことにしよう、、



好きな音楽、好きなバンドは沢山あるよ。でもそれぞれに好きなところは違うし、愛し方だって違う。ユレニワへの愛し方は、今こんな感じ。何が正解かは分からない、けど、いまいちばん自分がしっくりくるやり方で、ユレニワの音楽を、ユレニワのライブを、2023年も愛していきたいと思う。いまいちばん、愛強め、です。定期公演エロスにまた愛を感じに行きたいと思う。


2023年2月のワンマンツアー「LAND」が、本当に夢のようで夢じゃない、最高に幸せな日々になることを祈って。



P.S.Biancaとアンコールのバージン輿論のことは文字数オーバーで書きそびれた!新年早々ユレニワが良いライブをするから思いが溢れた結果、です。。



2023.01.08 ユレニワ
リハ ケプラー(THE 2カバー)
1. Birthday
2.Cherie
3. PLAY
4.知りたい
5.ひかりにひかれて
6.恋人たちのヒム
7.purple
8.Bianca
en.バージン輿論


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