緑川 悟

食べたおいしいものをエッセイ風の日記として書いたりしてます。めっっっちゃ不定期に更新。よろしく。

緑川 悟

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マガジン

  • ごはんエッセイ、おいしい毎日

    日々食べたおいしいものをエッセイとしてまとめてます。 たかいものからやすいものまで美味けりゃなんでも食べる。

最近の記事

日記 いい年して食べたことがないものがある2024.11.21

・割と食わず嫌いの人生を歩んできた。食べることが大好きなので、一度の食事でもなるべく失敗したくないのだ。なのでわかりやすくうまそうなものばかり食べてしまうし、例えばラーメンを食べるにしても下調べしてから行ってしまう。 ・ごはんエッセイ「おいしい毎日」でやたらと気合を入れて入店したりするのはこのためだ。勇気を出して入った店が不味かったらその後一週間は引きずってしまう。 ・食べ慣れてる料理の新規店ですらその有様なのだから、食べたことのない食材だとなおさらだ。なお、ここでいう食

    • 日記 匿名ラジオのこと 他 2024.11.20

      ・匿名ラジオが好きだ。ARuFaさんと恐山さんのふたりの掛け合いがいつ聞いてもおもしろい。よくネタが尽きないなと感心する。 ふたりのラジオはなんというか喋る大喜利なのだ。テーマがあり、それに対して回答する。ふたりともボケとツッコミができてテンポがいいから、わちゃわちゃしてるのに聞いてて疲れない。 ・好きな回を述べようと思ったけど、どれも安定してオモロなゆえにどれがどの回だか分からなくなってしまった。記憶がごちゃ混ぜだ。あえて挙げるのなら、ドラえもんの未来デパートの回なんかは

      • 日記 気づけば豚肉と白菜の鍋を食べてしまう 他 2024.11.19

        ・タイトルの通りで、バラ肉と白菜を並べてちょっと水入れて蒸したやつを食べる癖がある。楽だし、大量の白菜は普段の崩壊し続けている食生活を少しだけマシにしてくれてる気がするのだ。 ・しかしこれ鍋か?ただ鍋を使った蒸し料理な気がする。まあそれはいいか。卵を落とし入れるのだが、いい感じの半熟になる確率は4割ほど。残りは固かったりゆるゆるだったりだ。ちゃんと時間を計測したら狙った半熟に安定して達成できると思うが、そんな面倒なことはしたくない。出たとこ勝負だ。今日はうまくいった。 ・

        • 日記 ゆるゆるなダイエットの話とか。2024.11.18

          ・ここ一年くらい、あまりにゆるすぎるダイエットをしている。ジュースをあまり飲まずに水を飲もう、くらいしかやらないものだ。 ・効果としては一年で7kgほど落ちた。案外落ちる。毎回水を買うたびに脳内で「これでジュース200kcalほどカロリー節約。やったぜ」と誰かが呟く。人間の体というものはどうも7200kcalオーバーに摂取すると1kg太るらしい。つまりジュースを36回我慢したら1kg分脂肪がつくのを防げる、という感覚で水をごくごくしている。 ・筋トレもこれまたゆるくやって

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        • ごはんエッセイ、おいしい毎日
          17本

        記事

          日記 ファッションのこと 2024.11.17

          恐山さんのマガジンを読んでたらああいう日記も書きたくなった。真似て書きます。 ・30代も後半なので年相応のファッションに身を包むべく、Gジャンにシャツを着てタックインしたのだがあまりピンとこなかった。 ・多分ああいうのは若者があえてするのだからいいのであって、元からおじさんがタックインしてしまうとおじさんが加速するだけなんだろう。となると髪型も最近は七三分けばかりしてしまうが、周りからはより一層おじさんらしく見えているのかもしれない。それにしても髪の毛が多すぎるのでセット

          日記 ファッションのこと 2024.11.17

          ソウルフル(店主が)ラーメン、燕参上探訪記

          「いくわよ♡」  確かに髭面の大将はそう言った。僕は目の前のカウンターで確かに聞いた。その口ぶりからハートが付いていることも確かだった。  以前から名古屋の伏見に不思議なラーメン屋があることは、僕の耳にもよく入っていた。カレーがうまい、看板がガムテープ、やたらノリのいい大将、などとラーメンと関係のない評判が多くを占めていて、おおよそそういう店は肝心なラーメンがまずいってのが相場だった。  しかし、この店は違った。ラーメンがまず絶品で、その上で変わってるらしいのだ。それに、

          ソウルフル(店主が)ラーメン、燕参上探訪記

          どすこい!なんでもうまい四文屋は楽園でした。

           夜、デモ行進などで騒がしい大都会新宿。その喫煙所に風変わりな三人組が集結した。ひとりは知的な美女、ひとりはセクシーな美女、そしておじさんの僕だ。  はたから見たらなんの集まりか皆目見当がつかない。家族には見えないし、パパ活ってのも何やら変だ。実際僕らもツイッターで出会った三人とはいえ共通の趣味があるかといえばそうでもない。本当に不思議な巡り合わせなのだ。ちなみに知的美女はいつの日か新橋で一緒に飲んだ女の子だ。  そんな僕らは飯を求めていた。元々は歌舞伎町にあるサキュバス

          どすこい!なんでもうまい四文屋は楽園でした。

          次回予告:新宿、どすこい。

          次回予告:新宿、どすこい。

          夜の納屋橋と味噌フォンデュ

           前回のあらすじ。下戸なのに飲みすぎて、天井が回る。まさかの続きものである。僕は荒っぽく吹き荒ぶエアコンの冷風を全身に浴びて熱を覚ましていた。浴衣の隙間へと流れ込む冷たい風が気持ちいい。  午後七時、外はようやく夕闇が訪れ始めたところか。窓のない部屋ではそれがわからない。都会のど真ん中で温泉を掘ってみたら掘り当てたという、本当かどうか疑ってしまうエピソードを持つこのホテル。名古屋クラウンホテル。レトロな作りだが部屋は綺麗で過ごしやすい。そしてなんと言っても安い値段も魅力的だ

          夜の納屋橋と味噌フォンデュ

          納屋橋酔いどれふらふら日記。昼飲みデビュー編

          天井がぐるぐると回る。ごうごう、無機質な空調からの冷風が酔いに酔って熱った体を逆撫でていく。僕は完全に酔っていた。 日々の目まぐるしい仕事を達成したご褒美に県内のビジホにわけもなく泊まる、という癖がある僕はこの日、名古屋クラウンホテルにチェックインしていた。 兼ねてから昼飲みに憧れがあった。休日に名古屋を歩いていると傍目に見えるサラリーマンをリタイアした老兵たち。そして何の仕事をしているのか分からないあやしい男たち。彼らは白い陽射しを浴びながら大きなジョッキを嬉しそうに傾

          納屋橋酔いどれふらふら日記。昼飲みデビュー編

          古きを知り、新しきを知ったごちゃごちゃうまラーメン

          では、こちら特急料金のお返しです。このたびはご迷惑をおかけしまして、大変申し訳ありませんでした。 二人の職員から深々と礼を受ける。名古屋駅のみどりの窓口。本来支払いをする場所で僕は逆にお金をもらっていた。先日の東京旅行での帰りに起きた新幹線の停電に伴う返金だ。 こちらとしては冷房の効いた東京駅の車内でただ二時間寝てただけなのだが、それだけで四千円ほどもらえるのはありがたくて仕方がない。思わぬ臨時収入に心が躍る。こういう時にやることはただひとつ。そう、うまいものを食べるのだ

          古きを知り、新しきを知ったごちゃごちゃうまラーメン

          焼酎、蒸し暑さ、カニクリームコロッケ、そして揚げ出し豆腐

          愛知よりはまだマシだろう、その根拠のない自信は駅に着いた途端に儚くも打ち砕かれた。東京、新橋。ここはサラリーマン、そして飲んだくれの街。 金曜日の新橋は蒸し暑さは人混みによってもう限界。無意識に駆け込んだ冷房の効いたコンビニ。 その入り口でウコンの力を勢いよく飲み干すワイシャツのおじさんに、この街の本気度が伝わってくる。 そして店内の栄養補給系ドリンクコーナーにもウコンの力は山積みで、思わずゴクリと固唾を飲んだ。 「おお、これがSL広場か。すごい人の数だな。こりゃあ合

          焼酎、蒸し暑さ、カニクリームコロッケ、そして揚げ出し豆腐

          映画「ルックバック」のこと。

          ネタバレ全開ですのでご注意ください。 昨日、ルックバックを観てきました。何度も読んだあの伝説の漫画がいつか映画になるとは聞いてたけど「あ、今日からやってたんだ」と偶然SNSで知って、雨降りの夜に映画館へ向かいました。 上映までの間、ちらとSNSを見るとそこには大絶賛の嵐が吹き荒れていて、どこまでいってもその風は途絶えることがありません。 すごくハードル上がったな〜と感じつつ携帯の電源を落とすと、しばらくして映画館が暗くなっていきました。 結論から言うと傑作です。映画に詳

          映画「ルックバック」のこと。

          想像と違った、ドクターペッパー

           地下の空間で汗だくの中年男性がひとり、自動販売機の前で立ち止まっていた。ここは大須のとあるゲームセンター。いつものように音楽ゲームを何度もプレイした僕は頭から湯気を立ち上らせ、その息は軽く上がっていた。  現代の音ゲーはリズムに乗ってたのしくミュージック!みたいなノリではない。複雑怪奇な譜面を見切り、二分間に二千近い打鍵と共に皿状のデバイスを回したりする行為を強いられるのだ。音楽を楽しむ余裕などない。  それを楽しいと言い張る毎日。今日も僕は圧倒的な分量のノーツに押しつ

          想像と違った、ドクターペッパー

          運ちゃんの隣で、朝からのラーチャーセット

           夜通し働き仕事仲間に別れを告げたあと、疲れた体もなんのそのという気概でもって僕は高速道路をひた走る。目的地の温泉街を目指して。  連勤が続いていた。澱んだ空気の事務所に降り注ぐ朝日に瞼をしょぼしょぼと震わせ、ボケ切った頭を叩いて気合を入れ直す。隣を見たら同じ顔。そんな仕事仲間との他愛もない会話の中 「緑川さん疲れてますね〜。温泉とかどうっすか」  と言われたので疲れた僕はそれを真に受け、仕事中なのにスマホで速攻で温泉宿を予約したのが二日前。そして今に至る、というわけな

          運ちゃんの隣で、朝からのラーチャーセット

          卵とトマトと中国と

           なんか行きたくなる店、ってのがある。特別近くもなく、大絶品というわけでもない。なんなら世間様の評価も別にそんな高くもない。それでも気付くと足を運んでしまう店、というのが自分の中にいくつもあって今日もそこへ自然に体が吸い込まれていった。 「明和酒家 大須301店」  大須のとあるビルの三階にある中国料理店だ。同じフロアにはサイゼリヤと、本格カレー屋と、そして大量のコンカフェが混在するカオスなものとなっている。  お気に入りの嬢の出勤時間、いや出勤って言い方しないか。なん

          卵とトマトと中国と