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MY STORY #2 霊障体験と霊性の目覚め

1人で残業したくない「怖い」オフィス

在職当時、心斎橋に面した自社ビルは改装前で、大阪営業所があったフロアは古く、少し埃っぽかった。後に改装して別のフロアが新しい営業所となるのだが、私はその年に過労で心身を病み、敬愛する社長の死もきっかけとなって退職を決めることになります。

新人時代は "ほどほどにこなす“ ことなど当然ままならず、担当地区の大阪とほかの地域での食育講座、出張、研修の課題、会議資料、お客様対応、営業回り、外に出る時間が増えればその一方で事務作業は滞り、とにかくいっぱいいっぱいの日々で、休日の旅行先にもパソコンを持っていく始末でした。

残業手当はつかないけれど、仕事が終わらないのだからしょうがない。

定時で帰れず、1人になった古い事務所は蛍光灯の明かりも心なしか薄暗い。事務所には、給湯室も、エレベーターも、トイレも、全部このワンフロアに収まっているけれど・・・

怖いのだ。

何も見えないし、何も聞こえないし、何かが起こったわけでもない。私には霊感はない。でも、この事務所に一人でいるとザワザワして落ち着かない。トイレの前が怖い。何かがいる気がする。

みどりちゃん、それは霊障よ。

神戸への営業のときに、65歳くらいの女性のクライアントさんがこっそりと「私はね、導師なの。霊媒体質じゃなくて神媒体質」と教えてくれました。神戸で絶大な影響力を持つ得意先であり、「絶対粗相がないように」と先輩に念押しされた手前、どうしよう、と正直思った。

とりとめのない話をしながら、ふと話の流れで【事務所】のことについて彼女に話しました。あの事務所、怖いんです、と。

彼女は足つぼや健康のプロでもあったので、新人の私の話をふんふんと聞きながら、「みどりちゃん、体調がよくないでしょう。あなたつかれてるわね」と私の肩を軽くポンポンと叩くや否や、入社して以来ずっと苦しんでいた私のひどい肩こりがスッと消えたのです!

「あなたは霊媒体質なのね」驚く私にお札をくれて、裏の仕事として導師をしていること、それからみんなが帰社した事務所で除霊をしてくれて、除霊と共に目の前で「怖い感じ」が消失するのを不思議な気持ちで見ていました。

見えない世界って本当にあるんだな・・・

それ以来、1人で残業していても「怖いザワザワした感じ」がすることはありませんでした。そして自分の肩こりがたった数秒で改善した不思議と、それが霊障だったということが何よりの衝撃で、私の価値観を大きく変えました。

食に関しても栄養学だけにとどまらず、陰陽五行やマクロビオティックをはじめとする”エネルギーの概念”を仕事から学ぶようになったこともあり、

科学では証明できない、けれども確かに「ある」

見えない世界へと更に一歩踏み込んでいくことになりました。

シャーマンと占い師

思い返せば北海道で過ごしていた学生時代にも、不思議な人々との出会いがありました。バイト先で出会った豪快な女性オーナーのカフェに来ていた、小柄でメルヘンな恰好をした女性占い師。ミス・バレンタインというその名の通りに2月14日生まれの彼女は、恵庭・千歳の地域誌に占い情報を連載していた方です。

メルヘンな、ちょっと変わったおばさんだなぁ、と私は思っていたけれど、彼女は彼女で、「変わった子だなぁ」と私のことを思っていたらしい。

出会ってからしばらくして、ミス・バレンタインがご主人と長沼でお店を始めるというので、そのオープンイベントをスタッフとして手伝ってほしいとお願いされました。

「シャーマンが来るから、みどりちゃん、ぜひいらっしゃい!」

シャーマン???手伝いの合間に、とにかくしゃーまんを見せたいらしい。なんだかよくわからなかったが、手伝うのは別に構わないよと返事をして当日オープンイベントのお手伝いに出かけました。

古民家カフェのオープンは、確かまだ雪が深い時期で、薪ストーブを焚いて私はコテコテの大阪弁のご主人が作ったおでんを盛りつけたりしながら、ゲストイベントを見ていました。

アメリカの先住民族みたいな恰好の男性シャーマン。それからルワンダの女性活動家。どちらも日本人でした。

精霊と音開き

シャーマンの男性は、自称シャーマンなどではなく、現地の正統な儀式と作法を習得した”本物のシャーマン”でした。文明が発達していない時代、太鼓の音で離れた隣村へメッセージを伝えたりしていた歴史もあるらしい。その太鼓の「音」で古民家カフェがある土地の精霊へ挨拶をする。

地鎮祭のような「音開き」を行う、というもの。

力強い太鼓の音、聞いたことがない言葉、肚に響く声。男性シャーマンの太鼓の音に、ルワンダの女性活動家も一緒に楽器を合わせる。それはとても不思議な光景でした。

加速していく不思議な出会い

当時の私には、占い師のオープンイベントにシャーマンが民族楽器のライブをしている「なんかよくわからないけど良いイベントだったな」という印象しかありませんでしたが、

私の人生にはこの時から占い師シャーマン導師霊媒師、神官などスピリチュアルな世界の人々が次々と登場していくことになります。

仕事のストレスからうつ病を発症し、退職した後「フルタイムの仕事は当面無理だ」と判断して、北新地のホステスになりましたが、お客さんが神社庁の人だったり、実家が神社だった人は1人や2人ではありません。なんか普通の人たちじゃないなぁと思ったら、大阪の某神社の宮司さん禰宜さんだったり、時にはお坊さんも・・・。来店したお客さんのボトルに「豊川稲荷」のお守りがかかってたりと、もう数えればきりがないほど、

どうにもこうにも「神がかり」。私のまわり、なんか、おかしい。



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