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MY STORY #3 スピリチュアルと自覚

御饌津神(みけつかみ)

アマテラスの料理番というブログを2018年から書いている。

日本の神様は高天原にいる神々や天孫降臨で高天原からやってきた「天津神」と、地に現れた「国津神」に大きく分類することができる。天津神を天神、国津神を地祇とも言い、併せて「天神地祇」とも言います。

伊勢神宮の外宮で不思議な体験をしてからというもの、1年に2度、3度と伊勢神宮に通い、毎年ゴールデンウィークには1週間くらい外宮近くの宿に滞在し、伊勢でゆっくりと時間を過ごしました。

外宮で涙が突然出るようなことはもうなかったけど、代わりに私の身の回りには「不思議なこと」が少しずつ増えていき、その偶然の連続を楽しみ始めた頃でもありました。

アマテラスの料理番というブログタイトルは、外宮の豊受大神を冠して、当時やっていたドラマ「天皇の料理番」を文字ってつけたものです。

豊受という女神

豊受大神はもともと丹波の国の土着の女神だったといわれています。伊勢神宮に天照大神が鎮座してから、「一人では食事が安らかにできないので」と食事係として豊受大神を伊勢に召し上げました。"御饌津”とは神道でいう食事のこと。衣食住という人間に欠かせない生活全般を司る豊受大神。

この頃、なぜか行く先々の神社にいつも「豊受大神」が祭られていることに気づくようになりました。

日本の神社は80,000社以上あり、コンビニが55,000店舗ほどなので、コンビニよりも神社のほうが多いのですが、多い順から八幡信仰、伊勢信仰、天神信仰、稲荷信仰、熊野信仰などがあります。伊勢信仰といえば「アマテラス」であり、稲荷といえばウカノミタマ。外宮に祭られているとはいえ、どう考えても「豊受」はたくさんお社がある神様ではないのです。

にも拘わらず、目的にしていた神社の隣に地図にも載らないような小さなお社に「豊受大明神」が祭られていたり、ふらっと入った神社の摂社に「豊受神宮」があるのなんか日常茶飯事。

豊受、豊受、豊受。

あの外宮の「食」の神様、なんでこんなに私はこの神様に会うんだろう?あまりにも不思議な偶然が続くので、「豊受大神」は私の中でちょっとした特別な神様になりました。「不思議記録」として始めたブログに、当時の様子が残っています。

普通の人のフリするの、止めたほうがいいよ。

人生を変えた2度目の出会いは、霊媒師さんでした。Amebaオフィシャルブロガーとして著書も多数。”ダンナさまは霊媒師”のケプリさんとケプリ夫人が、秋田県に来るというのです。病気療養中の家族のために休職して実家に戻っていた私はこの神社ツアーに参加しました。

秋田城跡や大平山三吉神社、唐松神社など秋田県内の神社を1日かけて車で巡りました。なんで参加を決めたかは正直よく覚えていません。家族の病気が肉体的なものではなかったので、私もあれこれ悩んでいたのでしょう。SNSを見ているうちに、たまたま知った秋田ツアーでした。

参加者が少人数だったこともあり、食事を囲んで団らんしていると、私は興味津々で初めてお会いする霊媒師さんに興味のままに質問しました。

不思議な偶然が続く豊受大神のこと。なんとなく気になって入った小さな稲荷神社で、稲荷の像が倒れていて直してあげたけど、あれは何だったのか。私が出会ったシャーマンや導師というスピリチュアルな出会いの数々。

ケプリさんは私の質問に答えながら、おもむろに一言、

あなたも、こっち側(霊媒師)の人間だからね。

さらに「もう普通の人のフリするの、止めたほうがいいよ」とサラッと私に言ってのけたのです。

「えぇ!?でも私、霊感なんてないですよ!」

ありえない。私はそんな特別な能力なんてないし、まして「そっち側」の人間なんてあってなるものか。私は今日まで「普通」に生きてきたのだ。これからも「普通」に生きていくに違いない、と私はこの日まで疑ったことはありませんでした。

「自覚していてさっきの質問をしたのか、自覚していないのか、どっちかなと思ったら無自覚だったんだね」とケプリさんは言いました。

そして、

見えるっていうのは「目で見える」だけじゃなくて、心で見ることが「視える」ということ。あなたはもう「視えて」いるんだよ。

それを自覚しなさい。

というようなことをこの時言われたような気がします。

解散した帰り道、ふと気になった別の稲荷神社に入ると、狛犬の代わりの稲荷狐の顔がべったりと鳥の糞で汚れていました。あぁ、これを掃除してほしかったんだな。かばんからポケットティッシュを取り出し、手水舎の水で湿らせてお稲荷さんの汚れを拭いました。

家に帰ってから、お礼のメッセージと共に解散後のお稲荷さんのことを報告しました。

わたしもやっぱり、「そっち側」の人だったみたいです。



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