自己肯定感は子どもに学ぶ
何か新しいことを始める時、周りからはどんな風に声をかけられますか?
大人になっても何か始めたり、しようとしたりすると
「大丈夫?」
「本当に出来るの?」
とネガティブな言葉をかけられることも少なくありません。
例えば、3歳の子どもがお母さんを見ています。
お母さんは牛乳パックを傾けて、コップに牛乳を注いでいました。
「わたしもやりたい!」
子どもが牛乳パックを抱える様子は危なげで、今にもこぼしてしまいそうです。
皆さんだったら、どんな風に声をかけますか?
「こぼさないように気をつけて」
「しっかり持っていないとこぼれちゃうよ」
「すごいね!」
「よく出来たね!」
ポジティブな言葉、ネガティブな言葉。
どちらで話しかけますか?
子どもが牛乳を実際にこぼしてしまったとしたら、お母さんはどんな言葉をかけるでしょうか?
「ほら~だから言ったのに」
「こぼさないように言ってたのに」
「やってみてどうだった?」
「上手に持てたね」
怒っていますか?疲れていますか?
それとも楽しそうですか?笑っていますか?
子どもは言われるまで、失敗するまでは自分が失敗するなんて全く考えていません。
やりたい。
やってみたい。
子どもはそういう気持ち、イメージを持っています。
そこにネガティブな言葉をかけられると少しずつ、身体に不快な感覚が蓄積していきます。
こういう記憶は大人になるにつれ、少しずつ忘れていきますが身体の感覚は残ります。
そのため、何か新しいことを始めようとしたり、失敗するかもしれない難しい状況になった時、身体は反応します。
もしかしたら失敗するのではないか?
怒られてしまうのではないか?
その不快感によって身体は緊張して、失敗を引き寄せることにもつながってしまうかもしれません。
子どもの感覚を取り戻す
子どもの頃の記憶が薄くなっているとしたら、原因を特定することは困難です。
ですが、原因が分からなくても何とか出来ます。
子どもの感覚を取り戻せばよいのです。
ではまず、子どもをイメージしてみてください。
それはただひたすらに積み木をしている子どもかもしれません。
お絵描きをしている子どもかもしれません。
ティッシュを箱から出して遊んでいる子どもかもしれません。
その子どもは目の前のことに夢中です。
失敗も恐れていません。
もし子どもが近くにいるなら少し観察してみてください。
目を閉じて、子どもをイメージ出来るようになったら自分の身体がどんな感覚を感じるでしょうか。
何かネガティブなことを言われた時、その子どものイメージを思い起こすだけでも身体のイヤな感覚は少し変わるかもしれませんね。
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