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詩 欺瞞




欺瞞

木枠のガラス窓が
カタカタと揺れる
行き場に迷った
嵐の名残りが彷徨う
諦めの悪い残響


帰る人に差し向ける言葉と
待つ人に差し向けようとする瞳


聖歌隊から外れた少女の歌が
わたしの腕をとるならば
軋む寝床で丸くなり
今夜見るはずの夢の中で
青白く光る事を思い出した細い月は
どうやって
泣くのだろうか

告解の名を借りて
頭を垂れる前にわたしは

水の枯れた一輪を抱えたまま
再びの嵐を待とう



#詩 #創作

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