詩 遠吠えの獣秋一天に星
遠吠えの獣秋一天に星
顔をあげれば漆黒の緞帳
自ら選びとった孤独に
慰めは要らぬ筈と
澄み渡る夜空を
吹き抜けた一陣の風
迷い巡る人の手にかからぬようにと
古人は物語の神々を宙にあげたのか
赦しを乞う者達を
裁く事すら放棄させた神々の
脈々と流れる終わり無き時間
弱さを語る相手を星と決めた夜
満天の星空に向かって
遠く遠く獣は吠える
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10月の句会に出した破調の俳句をタイトルにした詩を書いてみました。
俳句と詩歌や掌編とのコラボは今までもやってきましたが、詩のタイトルに俳句をそのまま使ったのは初めてだと思います。
神話詩と言うには弱いと承知してますが、しれっとタグ付けます。
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