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詩 ひと葉


いつまでそこにいるつもりか

風に煽られながら
カサカサと乾ききった一葉
しがみつくでもなく
単に散る時を逃しただけだ
文句はあるまいと

枝の節々に現れた小さく固い芽が
いずれ膨らむ時が来る
青々とした若い葉が日差しを浴びて
この世の春を謳歌する
かつての自分のように

それを見届けてからでも
良いではないか

何を偉そうに
枯れた葉よ
まだ未練があるのだと
そう言えばいい

頑固者めが

一体誰と誰の会話が聞こえてくるのか
苦笑いをしながらわたしは
わずかばかり風よけのつもりか
どことは無しに
手をかざした

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

真冬に書いた詩。寝かし過ぎてもう春になる。
(-_-)zzz


#詩 #創作

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