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詩 雪の落ちる日


雪の礫が胸の中を舞えば
それはそれは綺麗でしょう
ポッと花が咲くように
滲んだ赤を凍らせて
遠巻きに眺める雪景色
背中の傷は容易には見えず
気付いた時には
かさぶたと化す

マッチ売りの少女はきっと絶望した
手持ちのマッチを擦ったとしても
それだけでは
ほんの指先すら
温まる事は無い事を知り
遠巻きに眺めた雪景色が
何もかもをも
閉じ込めてくれるようにと
現れる保証もない神に
祈ったのだから

ほら見てごらん
わたしの世界では今日も
空に留まりきれなかった雪が落ちる

ひとひらひとひらと
雪が落ちる

#詩 #創作

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