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こんなの書いてたんだな

とっ散らかってしまっている個人サイトを少し整理しています。まだ途中ですが。

noteで発表した作品の中から選んで載せていますが、その中からニ作品を紹介させてください。

ひとつは「砂民」と言う詩です。直接この記事に貼り付けます。

もうひとつは、かなりの部分を「詩」で表現した物語ふうの作品です。タイトルは「こんな世界を考えたこともなく」
考えてみれば、これを出した後、語り物のような作品をnoteに出してきた気がします。ひとつきっかけを与えてくれたのかな?と思っています。
ただ、当時、何故こういった内容の作品を書いたのか、今でもよくわかっていません。

noteでは、ひとつのしっかりとした纏まりになっていなかったのですが、個人サイトでは一頁にまとめてみました。

先に「砂民」から。

砂民

月が大きな夜に思う
その黄金の下にあるものを
いにしえのべドウィン
遊牧の民の足跡

漆黒の砂漠で
冷えた砂が波立ち震えるのは
いったい誰のせいなのか
べドウィンが愛した家族の砂海

ウードの弦を爪弾く人に拒まれた
何を知りたいのかと

遥か昔
絹の道しるべを背中にしょったひとりの男が
祈りの言葉を口にした

男が縛りあげたものは 伝統と争い
男がもたらしたものは 繁栄と不自由

ひと足ふた足と
やおら進む時間に引き摺られ
気高き炎を内に秘めたまま
やがて彼らは遊牧を見限った

べドウィンの家族が捨てたものは
砂に埋まり幻とささやかれたのだろう

気まぐれなラクダが空を見る

ご覧
かつて手を差し出せば届く程だった黄金の月
今は砂だけが砂だけが広がり
怖れにも似た純朴な涙が
儚い夢を閉じようとしている

そしてわたしは今日も月を眺めながら
見た事の無い記憶を 遠ざけた

そんな世界を考えた事もなく

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学びと冒険←の拠点はこれからもnoteですので、よろしくお願いします。


下書きの段階で、このnoteの上部に例の病に対する「注意書き」みたいな、よく目にする記述が貼り付けられたんだけど、この記事のどこかに書いてある?公開して消えたか?


#詩 #詩集 #個人サイト



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