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詩 はね



あれほど欲しかった
飛び上がるための羽を手にいれた

足を蹴り上げて
ふわりと羽に身をあずける
ただそれだけで
鬱蒼とした世界を見下し
風と遊び
思い描く
どんな世界へでも行けるのだと思った

掴めるものに限りは無く
ただひとり
自分だけの煌びやかな星の祭りは
学舎の空
先へ先へと広がり続ける筈だった

乳白色の朝陽を浴び
揺れる湧き水を眼下に
身の渇きを覚え狼狽える

降り立つために必要な羽の操りは
いったい
どこで学べばよかったのか


#詩 #創作

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