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詩「fall」

あなたが叫ぶ
引き金から飛び出した鉛は
罵声を切り裂き石の壁にめり込んだ
さあこれで生きられる
命を取られないし食い物にありつける
捕まえろ、早く

自分を傷付けほら
わたしをまた孤独にする
うまくやれよ、ラナー

故郷を捨て逃げ込んだこの街で
わたしはきっと花を売ろう

群衆の熱は火炎瓶を溶かし
やがて来る静寂を待つ
ほら
わたしひとりが
行き先の無い道の端で花を売る
何日かすればまた
怒り狂う若者が徒党を組むのだろう

地下から這い出したあの人は
牢獄という
麻薬のような安全を手に入れた
愚かな人間は
神に化石を捧げ
富とボロを纏った孤児を舐め回す

ラナーと
誰かの呼ぶ声が聞こえる
わたしは何処にもいかずに
ここで花を売ろう
腐りきった住処の庭に咲く
ただの雑草は
見すぼらしいまま
枯れるこという事をまだ知らない

誰か、おしえて


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ラナーの姿を描いて今度土曜絵画に出そうかと😎
それは、絵が主体の構成です。
もちろん妄想フィクション
前投稿に続き、今回が2回目です。文章では、あと一回ほど。
漠然としたドラマを、詩をメインに繋いでるんですけど、なかなか難しいです(*≧∀≦*)

#詩 #フィクション


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