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《ブルーブラッド 》を書きたくなって

ほんの束の間
近くて
遥かに遠いすれ違い


水曜の夜はネットのタイムライン、あちらこちらでにぎわっていた天体ショー。


ほんのりとほどこした化粧
いつぞやの君
誰のためにその熱を秘めていたのかと
吐息をひとつ落とす


ぼんやりと、ただただ眺めていた人も多いことでしょう。わたしも見とれていました。
写真に撮ろうと、なんでその時思わなかったんだろう。
後になって、あっと気がつくのはいつものこと。


青き煌めきが朱と交わる時
あちらこちら
散り散りの楽士が弦を滑らせる
紡ぎ出す奏楽は
壮大な幻想交響曲か
はたまた匂い立つ舞曲なのか


天体ショーの下で、その瞬間を迎える人は様々。
仕事帰りの一杯で温まる人もいれば、人生の絶望を口にしながらも、明日の天気を心配する人もいる。
肩を寄せ合って空を見上げた人だって、きっといる。


しばし足を止めれば
魅惑の饗宴に酔いしれる

その
あたかも奇跡であるかのような
艶やかな夜の饗宴に
かぐわしきは
やがて遠のく残像の華

ただ
与えし者には
露ほどの意図もない

ただ通り過ぎるだけの様
繰り返してきた
それは奇跡のようで軌跡の一片


もう一度、この瞬間を見ることができるのでしょうか。その頃、わたしは同じこの場所で、どんな白髪のおばあさんになっているのやら。それはそれで待ち望む豊かな時間であって欲しいと思っています。


だから
だからこそ尚
美しくも儚い夢を
想う


このタイムラインの中に、kさんの文章を見つけました。

https://note.mu/kutsunayuichiro/n/n888022ce1d44

切れ切れに挿入したものを繋げば、一篇の詩。こちらの投稿を読み、グーっと浮かんできた言葉達です。

そしてkさんはこの文章を、月と、kanaさんの投稿から思い描いたものだと仰っていました。kanaさんの投稿はコチラ
https://note.mu/torik2018/n/n0538a8e3b0a5

これもまた、noteの自然発生的な繋がりのひとつなんだと、そんな事を感じました。

《ブルーブラッド》は、オマージュとして投稿させていただきます。

詩 ブルーブラッド

ほんの束の間
近くて遥かに遠いすれ違い

ほんのりとほどこした化粧
それはいつぞやの君
誰のためにその熱を秘めていたのかと
吐息をひとつ落とす

青き煌めきが朱と交わる時
あちら  こちら
散り散りの楽士が弦を滑らせる

紡ぎ出す奏楽は
壮大な幻想交響曲か
はたまた匂い立つ舞曲なのか

しばし足を止めれば
魅惑の饗宴に酔いしれる
その
あたかも奇跡であるかのような
艶やかな夜の饗宴に
芳しきは
やがて遠のく残像に残る華

ただ
与えし者には
露ほどの意図もない
ただ通り過ぎるだけの様

繰り返してきた
それは奇跡のようで軌跡の一片

だから
だからこそ尚
美しくも儚い夢を
想う




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