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2020年1月の記事一覧

詩 白に溺れて

詩 白に溺れて

白の花ばかりを愛する人

可憐で純真な闇に包まれて

泣くのでしょう

地面から眺める空が

こころを引き裂きいたぶるのだと

泣くのでしょう

薄く伸びる光の帯に絡まれながら流す涙は

もう充分に

蜂蜜のように甘く甘く

染みをつけたでしょ

泣きなさい

彷徨うところの闇こそを抱きしめながら

安楽の時間へと落ちてゆきなさい

白の花ばかりを愛する人

そうやってあなたはやがて

滑稽なほど

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詩 こころ疲れきった人に

詩 こころ疲れきった人に

こころ疲れた人よ
朝日が眩しいだろう
思いやりのある誰かの言葉に救われるのだろう

こころ疲れきった人よ
朝日は鬱陶しいだろう
誰の言葉もそらぞらしいと目を背けるのだろう

良くも悪くも
昨日の空は今日の空

言葉を持たずに意思を持つ
誰かの掌を知ってるか
自分に当てがわれた
そのぬくもりを覚えているか

辛くも喜ばしくも
今日の空は明日の空

どんな朝にも日は昇る
疲れきった人よ
その朝日

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