マガジンのカバー画像

184
自作の詩です☆読んでいただけたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

ここから見回すと、優しくなれる時もある

ここから見回すと、優しくなれる時もある

《詩 無題》

黒がいいのか白にするのか
伸びた腕が手招きをする

騒々しいグレーゾーンに首までつかり頭を動かした夜に

無自覚なため息をハイビームが蹴散らした

黒でも白でも息苦しい
わたしはここだ
ガラクタまみれの
愛しきグレーゾーン

シンバルを叩くようにさんざめく星々が
バカバカしいとそっぽを向く
笑ってよ
ならばいっそ
声を出して笑ってよ

やるせなさを背中で見送って
また沈も

もっとみる
公開のボタンを押したら、さあ行ってこい

公開のボタンを押したら、さあ行ってこい

クルクルと落ちて来た、たったひとつの言葉をたぐり寄せ、わたしのうた(詩)が産声を上げる
乳をやり服を着せやがて旅立つ時を迎える

何を持たせたか
何を伝えたか

空を泳ぐ雲を見せたか
寄せては返す波の音を聞かせたか
涙の意味を知るそのこころを育てたか

さあ行きなさい
背負ったものを離さずに
ただひとりきりになって
語りなさい

一枚の
言葉の絵画になれたらいいね

いってらっしゃい
わたしの

もっとみる