シェア
吉田 翠*詩文*
2018年9月30日 09:45
《おぼろ》艶立つほどの漆黒のさなかなぜ歳若き月は儚げに漂う恋しい人の姿形がぼんやりと遠のき星々がひとつ消えふたつ消えやがてすべてがおぼろに写るのは月詠み人の戯れだとそんな言い訳など効かぬように雫ひとつが何事でも無いかのように落ちる 誰も彼も嘘がつけない夜だからわたしはもたれる肩を探した 詩人の本懐 お題 『満天』《儚い夢の中で揺れて》色の無いはずの水の
2018年9月20日 18:00
今回は、まるで違うテイストの詩、三編になってしまいました。ごった煮😅まどろみは朝が来る少し前に退屈な夜に後ろ髪を引かれているのに少し少しだけ緩んだ吐息を落とす窓辺に頬杖をつけば薄いブルーグレーが静寂のしじまに明けを連れて来るのが見えたから嘘のない顔で眠るあなたの横で嘘を脱ぎ捨てるための小さな眠りにつきましょう退屈な夜の残り香が異国のおとぎ話を語りだすまえに