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吉田 翠*詩文*
2018年5月24日 18:21
その日の朝、ざわざわするような、はたまたツーンと鼻の奥が痛くなるような雰囲気の中で、小学生の末娘、美香は何かを言いたいような、少しもじもじと落ち着きのない様子を見せていた。「この家ともお別れね、お父さん」妹が寂しそうに言う。親戚やら、ごく近しい人達やらが涙声を漏らしていた二日前とは違い、しんみりとした妹の言葉すら悲嘆に暮れた感じとは言えないものがあった。「お父さんは還っていくの。見送
2018年5月1日 07:52
今月、noteを始めて一周年を迎える。やっと一歳なんだな~とあらためて思う。そして同じく5月には人生の誕生日もある。 何年前からだろう。誕生日に母と亡き父に向かって「ありがとう」と言うようになったのは。生み育ててくれた人に感謝の気持ちを伝える日だと思うようになったのは。 実際なんでこんなに苦しい人生なんだと、そう思うことを繰り返してきた半世紀以上の道のりであっても、ひとつひとつの出逢いや