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科学館レビュー4:高崎市少年科学館

◆ポイント◆

  • プラネタリウムでは、オリジナル制作番組を放映!

  • 科学展示はロボット率高めかも

  • 展示内容は年季が入っているものの、入館無料(大人はプラネタリウムを観るために観覧料が必要)


2024年2月訪問。


内容

高崎市の総合文化センター、吹き抜けの階段を上がると2階が科学館フロアになっています。

独自性★★★☆☆

 一番の見どころはやはりプラネタリウム。なんと、この科学館オリジナルの番組が制作され、放映されています。内容も全年齢対象で、大人も子供も楽しめるような内容となっています。

地域性★★★☆☆

 高崎市を俯瞰できるような展示がありました。UFOキャッチャーのように動かして、各地点についての解説を聞くことができます。

条件クリアで地震の仕組み解説が現れるギミックも。

現物展示★☆☆☆☆

 この科学館でしか見られないもの、何かの実物などは残念ながら見当たりませんでした。

最先端★☆☆☆☆

 常設展示の内容は、どれも年季が感じられました。展示物の入れ替えなどもほとんど行われていないように思います。

ひと昔前は最先端だったんだろうな、と思わせる展示の数々

 常設展示のほかに、全国の科学館に貸し出されている巡回展示パネルのコーナーがあり、訪問した際は「土からわかる防災のおはなし」の展示がありました。


対象・客層

あくまで個人の主観です。

文系でも楽しめるか★★☆☆☆

 プラネタリウムメインなら楽しめる気がします。

理系でも楽しめるか★☆☆☆☆

 「暗算力をためそう」「記憶力をためそう」の展示は、最高難度だと普通に難しいです。チャレンジしてみては?
 ヨットの模型を風に向かって走らせることができる人はいるのでしょうか…?(科学館スタッフが挑戦している動画もあります)

大人も楽しめるか★★☆☆☆

 プラネタリウムなら(略

子供も楽しめるか★★★★☆

 恐竜やロボットなど、小学校低学年までがメインターゲットとされている印象を受けました。
 ゲーム要素がある展示も多く、条件をクリアすると特別なエンディングが現れるため、解説をすべて聞きたくなるように工夫されていました。
 体感で半分ぐらいの展示はロボットが関わっていたような気がしますが、展示を作成した当時は子供向けの最先端の科学と言えば機械やロボットだったのでしょうか?

「プリズムロボのレーザーシューティング」意外と楽しい。

イベント・設備

サイエンスショー・実験教室★★★☆☆

 月に2回程度、科学工作教室やプログラミング教室が開催されているようです。

これまでの工作の一部が展示してありました。
ただし、参加できるのは高崎市在住の人だけみたいです。

プラネタリウム★★★★☆

 訪問した際は「コモコモ ーAIと よだかの星物語」が上映されていました。星空解説も含めて約40分間の番組で、大人も楽しめる深い内容になっていました。
 全編番組(生解説なし)を初めて鑑賞しましたが、解説員の当たり外れなくクオリティが担保されるというのは大きなメリットですね。

AIの話題など、トレンドも取り入れた番組構成

お土産コーナー★☆☆☆☆

 お土産コーナーはないようです。

各展示について持ち帰ることができる解説シートが用意されていました。

その他カフェなど★☆☆☆☆

 1階に自販機とベンチがある程度です。


基本情報

広さ★★☆☆☆

 展示室は800㎡ほど。総合文化センターの2階が全て科学館フロアです。プラネタリウムは300席以上あり、開館当時はドームの大きさが日本一だったそうです。

交通の便★★☆☆☆

 最寄り駅から歩くと15分程度かかります。高崎駅からバスに乗れば、10分程度で最寄りのバス停に着きます。

所要時間★★☆☆☆

 ワンフロアなので、展示を見て回るだけならそんなに時間はかからないと思います。


 開館以来、オリジナルのプラネタリウム番組を年に3~4本、企画制作しているそうで、2022年には日本科学未来館と共同で「INHERIT ~はやぶさ2・宙への夢と挑戦をのせて~」という番組を企画制作しています。
 プラネタリウムのノウハウが素晴らしい分、個人的には常設展示についてももう少しアップデートがあってもいいような気もしました。

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