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不安定な時代を乗り切るためにできること

■安定という言葉の意味

安定したいという気持ちは誰もが思うことです。決して悪いことではありません。ただ、今の時代はもう安定を目指すべきではないのかもしれません。

安定を辞書で引くと、

1.激しい変化がなく、物事が落ち着いた状態にあること。
2.物体・物質に少々の変化を与えても、もとの状態にもどろう、またはもとの状態を保とうとする性質を示すこと。

このように書いてあります。
一見良い印象を受けますが、実は人生においてはあまり良い言葉ではありません。

安定=安く定める

安定の漢字をよく見てみると「安く定める」と書かれています。
安定というのは魅力的に映るようで、実は低空飛行のような状態のことを指すのです。

似たような言葉で「落ち着く」という表現がありますが、これも同じです。

落ち着く=落ちて地に着く

「そろそろ落ち着きたいな」とつい口に出してしまう言葉、実は落ちて落ちて地に着くという意味も持ち合わせているのです。
たった一度きりの人生。落ち着くのではなく、上昇していきたいものです。

■不安定に不安定で対抗する

巷ではコロナウィルス問題が連日報道されています。それだけではありません。収入が下がり、税金は上がっていく。少子高齢化が進み人口は減少し、AIによるロボット化が進み…まさに今、時代は不安定で、まるで荒波に揉まれているような状態なのです。

この不安定な時代にじっと何もせず静かにしていたら、そのまま荒波に呑まれて流されてしまいます。
サーフィンを思い浮かべてみてください。不安定な波の上を、うまくバランスを取りながら波に乗っていく。まさにサーフィンのように、サーフボードにまたがって、不安定な時代を不安定なもので乗り越えていかなければいけないのです。

■世の中を動かしている《振り子の法則》

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振り子はいつも同じ振り幅で動いています。
人生もまた同じ、振り子のようなものです。良いことが起こると反作用で良くない出来事が起こる。良いことと悪いことはいつも同量だけ起こるものなのです。

世の中を動かしているのは、テクニックやマーケティングだけではありません。スピリチュアルな話ではなく、世の中を動かしているものにはすべて法則があるのです。

全ては振り子の法則によって生まれています。そして人はバランスを取ろうとする生き物。
嫌なことを減らしたいと人生の振り幅を狭くしていると、嫌なことは少ししか起きないかもしれません。しかしそれに比例して、良いことが起こる振り幅も狭くなる。
人生に悲劇がないと喜劇が起きないように、達成感を味わうためには、時には悔しさや劣等感が必要なときもあるのです。

これを頭でただ「わかる」のではなく、心で理解することが大切です。

■ストレッチゾーンに飛び込んでいく

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コンフォートゾーンとは、自分が自分らしいと思っている場所。自分らしくいられると思っている場所です。
変化し、成長したければ、この自分が当たり前だと思っているゾーン、つまりコンフォートゾーンを抜け出していかなければいけません。
コンフォートゾーンを抜け出した先が、ストレッチゾーンです。
不安、緊張、イライラ、ドキドキ、ワクワク…この感情はすべて、コンフォートゾーンを抜けた時に出る合図です。

不安定なこの感情は、できれば避けたいと思う人が大半だと思います。
しかし、ストレッチゾーンに飛び込んでこの感情を超えていかなければ、自分の成長も変化もありません。

嫌だな、と思うこの感情が溢れてきたときはぜひ、「これはうまくいっているサインなんだ」と意味づけをして前に進み続けましょう。
やがてこの感覚を乗り越えたとき、それが自分自身が成長し前に進んでいる証になります。

ストレッチゾーンに飛び込んでいくコツがあるとすれば、ちょっとずつ超えていくこと。
人にはホメオスタシスという「いつもの自分」に戻ろうとする機能があります。
ゴムを一気に引っ張ると一気に元に戻ってしまうように、一気にストレッチゾーンに飛び込むと、反作用で一気に元の自分に戻り身を守ろうとします。

毎日少しずつ、やったことないことに挑戦する。新しいことを始めてみる。この積み重ねがいずれ自分のコンフォートゾーンの幅を大きく広げ、たくさんの経験という財産を積み上げ、人間成長につながっていくのです。

【動画】なぜ安定を求めない方がいいのか?


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