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抽象度の高い低いを使いこなす

アルというマンガサービスでライターとして活動しています。midori(みどり)です。

わたしが自分に気づいた時。

その時、自分ってやつは本当にこれまで何も考えずに生きていたことを知った。人生20年以上をかけて「成る」を目的にしてしまったわたしの教訓。


それまでずっと、とある職業に就きたいと思っていた。けれど、その職業には就けなかった。しかし、今それはあまり大事な事ではない。

大事なのは、その職業に就けなかったわたしは、完全に思考停止してしまっていたことである。とりあえず、自分なりに働きたいと思う会社を探し、その中で内定をいただいた会社に入った。そして2年ぐらいが一瞬で過ぎた。

ある日家に帰る途中、いつものようにセブンイレブンで買い物をして自分のマンションの下で唐突に「あれ?」と思った。

「わたしいま何してる?」 って


自分の「本質」を考えてこなかったツケを一気に自覚して足元がぐらついた瞬間だった。

それまでその職業に「成る」ことがわたしの人生の軸だった。「成れ」さえすれば後の事は成ったわたしがなんとかしてくれる。だから、物心ついた時から「成った」後のことをそこまで真剣に考えていなかったし、むしろ「成れない」後のことなんて。

***

「抽象度」という言葉がある。最近は解像度という表現をすることもあるかも。(間違っていたり違っていたらすみません。)

とにかく物事をどんな視点、高さで見ているか。ということ。どのぐらいの具体性で考えているかということ。

抽象度には高低差があって、抽象度が高くなればなるほど本質的な思考や物事を指し、抽象度が低くなるとより具体的な思考になる。

つまりなにが言いたいのかというと、「○○に成る!」というその1点だけで生きてきたわたしの人生には、抽象度の高い低いが無かったということで。さらには、「○○に成る」というのは単なる状態を表し、本質的なことでもなく、さらに具体的でもなかった。

そしてあのマンションの下での問いに戻る。「わたしいま何してる?」「わたしってどうするの?」

とてつもない恐怖を感じた瞬間だった。

***

どんな抽象度で捉えるかによって見え方は様々に変わります。そして、どんな高さから物事を考えるかは使い分けていかなくてはいけません。

一般的には変化を求められたり、迷っていたり、挑戦をスタートさせるときにはより本質的な、抽象度の高い考えが自分を助けてくれます。わたしもこのnoteで人生の軸という言葉を使ったことがありますが、自分の生き方や考え方、基本的にブレない価値観のようなものです。

逆に、抽象度の高いフェーズの後には必ず具体的な思考や行動が必要です。

そしてどちらも必要で、この抽象度の高い低いを自分の置かれている状態や現状に合わせて自由に行き来すること。客観的に自分を把握し、問いかけ対話し、丁度いい高さを選択できるようにすること。ちょっと意識してみること。

さあ、あたなは今どんな高さに立っていますか?


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