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コロナウイルスが収まったら、ぜひ訪れてほしい
わたしたちの「ふるさと」 vol.2

第20期 緑のふるさと協力隊 小国町派遣

小国町ってどんなところ?

山形県の南西に位置する人口7,000人ほどの町。米沢市へは車で1時間程度。東京23区がすっぽり入るほどの面積をもつ。

登山愛好家に人気の高い飯豊連峰と朝日連峰に挟まれており、冬季は少なくとも2m以上の積雪がある日本有数の豪雪地帯である。

この町の東側にあるのが東部地区(旧津川村)。
特筆すべきは、小さな集落の中に全寮制の高校「基督教独立学園高等学校」があるところ。日露戦争の際には非戦論を主張したキリスト教思想家 内村鑑三の弟子、鈴木弼美(すずき・すけよし)がこの地に創立した。「読むべきものは聖書である。学ぶべきものは天然である。為すべきことは労働である。」という内村鑑三の思想を学園の三本柱としている。全国から生徒を受け入れているため、卒業生がこの地に住むこともあり、先祖代々の思想と外部からの思想、それぞれの思想がうまく混ざり合ってこの土地の魅力をつくっている。

おすすめの【蕎麦屋】

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山形はそばがおいしい。

ここのそばを食べるともう他では食べられなくなる。

町内でも一番のおすすめは、小国町の北部地区 金目集落にある「金目そばの館」である。山深い場所にあり、ずいぶん車を走らせてもたどり着かない。本当に存在するのだろうかと不安になるほど山奥くにある。

そこでいただく十割そばは格別においしい。店主が「うちは天ぷら屋だ」と冗談交じりでいうほど絶品の季節の天ぷらと合わせていただくと、尚いい。ここで秋に食べた栗の天ぷらのおいしさとおどろきが今も忘れられない。

おすすめの【わらび園】

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特別に意識して春の山菜「わらび」を食べたことはあるだろうか?

おひたしやお蕎麦の付け合わせとしてたまに出てくるあれである。小国町のわらびは、良いものだとわたしの手指よりも太く、粘り気がすごく、おいしい。冬の間に降り積もった雪が解けて土が肥、おいしいわらびが育つのだそうだ。

集落ごとに観光わらび園を住民たちで経営しており、一般の方もわらび採りが楽しめる。地元のお母さんたちのわらびを採るスピードは目に見張るものがあり、コツを教えてもらいながら採るのもたのしい。たくさん採って塩漬けにして保存すると一年中わらびが食べられる。


メッセージ

久しぶりに第2のふるさと(と言ってもいいですか?笑)小国町をじっくり思い出しながら、今Stay at homeにある種の安心感すら抱いています。そう感じることができるのは、家仕事のたのしさを教わった小国での暮らしのおかげです。なぜなら、雪深い小国では1年うちの半分弱の期間は家仕事が中心でした。たっぷりと降る雪に怖さを感じると同時に安心感を覚えました。「今日は外に出ないで家の中ですごそう」そうせざるを得ない自然環境なのです。そして、雪深い場所に住む家庭では昔、お父さんは関東に出稼ぎに、お母さんは家仕事に勤しんでいたと聞きます。私も冬の間、山から採ってきたあけびの蔓で籠を編むこと、保存食などを教えてもらいました。

「ないから嫌だ」ではなくて「あるから嬉しい」それを教えてもらったのがこの場所です。

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