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学校での内科検診について、学校へお手紙を書きました。

先生方へ。

いつも本当にお世話になっております。

日本の教育現場における「教師」というお仕事は本当に過酷だと存じております。
休憩もなく残業はたくさんしなければならない大変なお仕事だと認識しています。その中で先生方の教育に対する熱い思いから子供達のご指導をして頂いている事、心より感謝いたします。

先生方に知って頂きたくて、昨日娘が語ったことについてお伝えします。
内科検診についてです。娘は

「最悪だった、、、」と

「上半身裸で学校医の前に立たされた」

と嘆きました。

私は娘の話す様子から全てを察し心が張り裂ける思いでした。どれほどの心的苦痛があったかを自分事にようにはっきりと感じました。

そしてそれを避けてあげられなかった事を心から悔やみました。
娘が「最悪な時」を過ごさなければならなかった事実をとても残念に思います。
そして娘はこう言いました。

「自分を無にしていた」

それはどういう事でしょうか?

自分を無にするという心境とは、苦痛から逃避するために自分の感情を無くす事です。
人がどういう時にこれをするかというと一番分かりやすい例としては虐待を受ける時です。

自分が反抗できない事を感じてその苦痛から逃げるために「自分を殺す」のです。

そのような体験は無意識の中に積り、トラウマになったりします。
本人は忘れたいような体験なので忘れようとするし、顕在意識の中には残らないかもしれませんが、潜在意識下にしっかりと組み込まれ、人生に悪影響を与える事になります。

とてもとても悲しい事です。

そしてもう一つの問題は、娘が「嫌です」と言えなかったことです。

先生からすると、そんなに嫌なら言ってくれればよかったのに、、、と思われるかもしれません。

しかしそれが今の学校教育が導く人間の姿です。先生の言う事は絶対です。
「嫌な人はいますか?」と聞いてくれましたか?

「権威のあるものからの支持には絶対に従う人材作り。」

それが日本教育のようです。
みんなと同じがよい事、同じようにできなければ悪い事、または評価は下がります。

娘もしっかりと身についてしまっています。なので嫌だと言えなかった、絶望し、諦めてしまった。

自分を無にしてしまうほど嫌な事も先生に言われればやってしまいます。

学校医の先生は主治医だったのですが、もう行くのも嫌だそうです。

余談になりますが、医師に対しても似たようなことが起こります。

「お医者様のいう事に従う」

事が普通だという価値観でいると、医師からのセクハラに対しても抵抗ができず、恐ろしい体験をしても、誰にも言えないまま悔しい思いをしている女性達がいます。

権威あるものからの支持は絶対という価値観。それはまだ学校の中に脈々と残っていると思われます。子供を見ていれば分かります。

時間がたてば忘れるでしょ?そうです、生きていくためにはそんな経験一々覚えていたら大変です。なので潜在意識の中に全部しっかりと閉じ込めてしまいます。


逃げられそうにない辛い経験が身に降りかかりそうになった時、自分を殺すことで痛みを感じず、やり過ごしその場を繕い、皆に合わせる

という一つの経験は潜在意識の中でインプットされ、自分を守る一つの方法として存在し続けます。一度体験した事は今までやったことがない事よりもはるかに簡単にアウトプットされますから、別の似たような、もっと酷い状況が起こったときにそちらが逃げ道として選択されやすくなるでしょう。

それが昨日娘の潜在意識に組み込まれた情報です
その情報は消せません。とても残念で悲しい事です。

ちょっと嫌だっただけでしょ?と思われる先生もいらっしゃるかもしれません。
今までのような教育システムの中で、社会の中で生きていくことに慣れ、「自分殺し」をたくさんされてきた方々は、

ご自身の感情に対して鈍感になり痛みに対して麻痺しているからです。

痛みを少しの違和感としてやり過ごすことにとても優れています。本当はとてもとても傷ついていてもそれを感じなくなってしまいます。
ですから他人の痛みなど到底想像がつかないと思います。

実際この件についても

「何を大げさな事を言って、、、みんなそうしてきたことじゃないか」

と思われていると思います。それも仕方ないと思っています。私達世代は、苦しい事、つらい事を乗り越えて生きていく事が正しい生き方だと教えられてきたから仕方ありません。私もその世代ですからよく理解しています。

去年、この件に関して先生に直接娘の苦痛を訴えていたので、理解して頂いていると思っていました。

そして昨日「全部脱がないといけないのですか?」という問いかけに、別の先生が「去年と一緒です」と言ったそうですが実際は違いました。娘は、その先生は知らないから仕方ないよ。と言っていました。

娘の友達も全員「最悪」の経験をし、それを聞いた男子達もそれに同情していたそうです。


今朝長女と話しをしました。そして彼女もみんなおかしいと思っていたけど、言っても何も変わらなかったよ。と言いました。

学校で諦める事を学んだようです。学校とはそういう場所でしょうか?


来年娘はもう小学校にはいませんが、同じように苦痛を味わう女の子達がいると思うとこのままではいけないと思い、お手紙を書かせて頂きました。
今後は、内科検診の仕方について再度ご検討いただけないでしょうか?
是非女児達の人権に配慮したやり方で彼女らがきちっと納得するやり方で行って頂きたいです。

参考資料も是非読んで頂きご意見お聞かせ下さい。

それから、子供達に学校で「NO」と言ってもいいんだよって教えてあげて下さい。
先生たちは子供達の未来に実際何の責任もありません。

子供達自身が自分の未来は自分が責任をもって背負っていく事を理解させ、一人ひとりを尊重して頂ければと思います。

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