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カルチャーショックを乗り越える!その3

みなさんこんにちは!NYの音楽家、英語コーチのみどりです。

シリーズで、カルチャーショックの5つのステージを私の体験を通して解明してお伝えしています。前回までは、Honeymoon, distress, reintegrationと3つのステージについてお話しました。今回はautonomyです。このステージでは、新しい文化との違いを認め、その新しい環境で体験できることを楽しみ出すようになってきます。

私の場合は、文化の違いを認める、ということに関しては、例えば、自己主張しなければ誰も気に留めてくれない文化であるのだな、ということを受け入れて、それならば、と自分のことを主張できる場所を見つけ出したことがあげられます。

どんな場所だったかというと、日本語を学ぶアメリカ人学生たちが集まるグループが集うところでした。具体的には、私の通っていた大学には、数あるダイニングホールの中に一つ、外国語や文化に特化したところがあり、そこにはテーブルごとに国旗が立っていました。イタリア語テーブルに座ったらイタリア語を話し、ロシア語のテーブルに座ったらロシア語で話す、というコンセプトで、そこに日本語テーブルもありました。そこで私はそこに行って、アメリカ人学生たちと日本語で会話をするようになりました。そこではいつもと立場が逆転して、私の方がたくさん知っている、助けてあげられる。そして他の日本人学生とも仲良くなりました。日本語テーブルを通して、日本語を学んでいる人たちが集まっている寮にも遊びに行くようになり、日本関連のイベントにもお手伝いで参加するようになりました。

やがて、自分がすでに知っていること、できることを自然にシェアできる環境に身を置くことで、自分のセルフエスティームが上がっていきました。それまでは私はアメリカ人の中ではそこに居ることで与えられる価値がないと感じてしまっていましたが、日本語や日本の文化を紹介できる環境では、アメリカ人学生たちに私が教えてあげられる立場になり、それが嬉しくて嬉しくてしょうがなかったのです。あ、私にも人に与えられる価値がある、私と一緒に居て楽しいと思ってくれる人たちが居るって気づきました。

私にとっては、この変化がターニングポイントになりました。留学してから3年目の変化でした。人類学的には、一つ前の段階、reintegrationが一番大事な時期だと言われています。きっとこの時期で違いが認められない、母国の文化より劣っているところがこんなにたくさんある!と憤慨する時期があるからこそ、autonomyの変化でまたポジティブに考えられるようになるからだろうな、と思います。

次のステージはindependenceです!この時期では前の文化と同じように新しい文化の中でも自分を見出せるようになります。

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