一生推すと決めたお方の話

どうも、翠李です。
病気という一般的にネガティブな話題が多いので、ここらで私の推しのお話をさせていただきます。

その名も「小林賢太郎」さん。
ラーメンズというコントグループのメンバーで、舞台の脚本、演出、絵本作家、マンガ家、ナレーターなどなど様々な作品で活躍されています。
(このnoteにも記事を掲載されております。)

私と賢太郎さんの出逢いは私が大学3回生の頃。
また後々お話しますが、その時私はどん底にいました。感情が出せないくらい気分の落ち込みが激しく、楽しいことが何もない状況でした。
大学の帰りに駅前にあったTSUTAYAにふらふら〜と入り、何か気分転換に映画でも……と思った時にふと目に止まったのが、
「小林賢太郎演劇作品」という文字。
もともと高校生の時から演劇が好きだった私は、「演劇」という言葉に惹かれてそのDVDを手に取りレジへ。
その作品は『振り子とチーズケーキ』という作品です。
自分に自信がない男性と、その内にある「もう1人の自分」が持ち主の分からない日記の持ち主を探しながら、あれこれ対話していく物語。
2人の掛け合いが面白く、しばらく笑えなかった私が思わず声を出して笑い、自分に自信がない主人公が自分と重なり、「もう1人の自分」からの叱咤激励に感動して涙を流し……
この作品のおかげでたくさんの感情を思い起こさせてくれた、そんな作品でした。
1回沼れば底なしの行動力を見せる翠李は、そこから現在発売されている賢太郎さんの全ての作品を見漁り、賢太郎さんの舞台には必ず行く(多い時は5回同じ作品を観に行きました笑)
いわゆるオタクになったわけです。

賢太郎さんは「非日常の中の日常」を作品にしていることが多く、その中の登場人物はなんとも人間くさく、思わず感情移入してしまいます。
また、コントと言えど笑いだけではなく、ビックリしたり、感動したり、時にはゾッとしたり、いろいろな感情を体感できます。
また、何よりもカーテンコールの時にたくさんの拍手を浴びながら、とても嬉しそうに微笑んでいる賢太郎さんの顔が好きすぎて、最後の最後まで私を惹きこんでくれる、そんなお方です。

2020年12月、賢太郎さんは表舞台から退くことを発表されました。
2020年2月29日、うるう年のうるう日に観た『うるう』それが私が賢太郎さんを生で観た最後の作品……だと思ってました。

それがですね、2023年4月16日。
私の誕生日にあった『コントロニカ』という賢太郎さん作演出の作品の千穐楽を観に行った時、カーテンコールで演者がヒソヒソ話し始め、「呼んじゃっていいんじゃないですか?」と言っておいでおいでしたかと思ったら、舞台袖からひょっこりのぞかせた黒づくめの服に斜めがけのカバンをさげた賢太郎さんの姿が。。。
思わずそこで涙腺解放する翠李。
「もう1人の自分」が「おいおい翠李、せっかくなんだからちゃんと見ないと!涙止めろ!」と涙をせきとめ、この目に刻みつけることができました。
最高の誕生日プレゼントでした。 
 
今度は声優さんの舞台の脚本をされるとのこと。早く手術して元気な姿で作品を観れることを楽しみにしております。
ではではこの辺で。

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