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12月28日 池袋 「太く長く」

昔、アパレル会社に勤めていた頃の話。


収入は多くないけれど、あらゆる社会保障はひととおり入っていて、福利厚生もわるくなく、ひとたび業務ができるようになれば、スケジュールは比較的好きに組めて、有給も取りやすく、社食で食べるランチもまあまあ、それなりに面倒な人もいるけど、人間関係もおおむね悪くなく、そして仕事自体も自分の得意分野と興味関心がいい塩梅で混ざっている、という非常に「まずまずわるくない」という職についていました。


その職自体、一般に求人が出ているわけではなく、人の縁のおかげで得た「ステキな椅子」でした。椅子を手に入れられたことはとても嬉しく、当時は仕事に目を爛々と輝かせて取り組んでいたものですが、ステキな椅子にも数年座っていると飽きるんですよね。笑 血気盛んな若者だったわたしは「このままでいいのかなあ」と思いめぐらせ、結局、収入とチャレンジ精神を生かせる仕事がないのが不満で、転職でその職を離れることになりました。


今日、本を読んでいて「太く長く」という文字を見たとき、その職についていた時にお世話になった先輩と話していたことを思い出したんです。


🔻読んでいた本はこちら


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