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間抜けと花火。

この夏花火を見た。
土手に直に座って、地球の温もりを感じながら。

一筋の光が天に向かって昇っていく。火の龍を見ているようだった。そして、弾ける。周囲からはドッと歓声が起こる。皆が意表を突かれたような間抜けな声を上げている。
普段はみんな、自分のプライドを気にしている。見栄を気にしている。だから蝉が急に飛び立ったって平気な顔をする。これは私の予想だが、内心ではドギマギしているに違いない。だって私は蝉が急に動いたら普通驚くから。

花火を見ているときは、みんな素直に驚いている。そんなたわいもないことに気が付いた。

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