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【セットリストのネタ帳】フロアの流れを変えて盛り上げる選曲例

「ギャハハハ!」
「ウェーーーーーーイ!」

奥にいたお客さんたちのバカ騒ぎが聞こえてきた。
冷めたフロアは悲しいくらい声がよく通る。

「なんだよ、だれも踊ってねぇじゃん……」

虚しくなって、DJブースから逃げたくなった。

重苦しい空気に支配されたフロア。
どうすれば空気を変えることができるのか────。

自分のDJプレイが原因で、フロアを気まずい空気で満たしてしまうことは良くあります。例えば「ミスを連発してしまった」や「セットリストがハマらない」です。

こういった理由でお客さんをシラケさせると、ガラガラのフロアを相手にDJプレイをつづけることになります。この状態でミックスを続けるのはしんどく、これでDJをやめていった友人を沢山見てきました。

フロアの空気を変えたい時。まずは自分を落ち着かせるための1曲をかけます。次に、セットリストを変えるための曲で準備をし、別のセットリストの1曲めを初めていきます。

この方法でお客さんが踊り始めたら成功です。どんなにフロアの空気が重苦しくても、誰か一人が踊りはじめれば、他のお客さんはのっかりやすくなるためフロアも盛り上がります。

このように「重くなったフロアの空気を変えたいときに向いている曲」は以下となります。

音が拾いやすいシンプルな構成の曲
ミスで落ち込むとおなじミスを繰り返すため、繋ぎやすい曲をつかって気持ちを立て直します。

長めのブレークのある曲
セットリストがお客さんに合っていないときは、路線変更のため長めのブレークがはいっていると便利です。

わかりやすいくノリやすい曲
お客さんに踊ってもらうため、キャッチーでかんたんにノリやすい雰囲気の曲を使います。

今回は、私なりに条件に合った曲をセレクトして選曲例を作ってみました。各曲の詳細情報と選んだ理由を書いてみましたので、選曲の参考にしてみてください。

1. ミスを連発してしまったら、とにかくつなぎやすい曲をつかって自信を取り戻そう

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【曲名】STILL LIVELY EXTENDED MIX【アーティスト】Heiko Laux【レーベル】Kanzleramt【国】ドイツ【ジャンル】テクノ【BPM】127【曲の長さ】8:29【ボーカル】無し

実は1回や2回の軽度なミスは、自分が感じるほどお客さんには伝わっていないものです。1回のミスで焦ってしまって、その後も同じようなミスを連発してしまうと、さすがにお客さんもシラけてしまいます。ミスが続いたら落ち着きを取り戻すため、つなぎやすく落ち着いた曲を選択しましょう。


2. セットリストを路線変更するため、曲調を変えやすい曲を投入してみよう

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【曲名】Give me love【アーティスト】Coburn【レーベル】GSR【国】UK【ジャンル】ハウス【BPM】126【曲の長さ】7:20【ボーカル】無し

数曲つないでみてお客さんのノリがいまいち良くない時は、セットリストが合ってない可能性があります。しかし初心者はその場の雰囲気に応じてセットリストをかえるのは難しいです。そんな時は長めのブレークのある曲を使えば、キックが帰ってきた時をきっかけに曲調を変えやすくなります。


3. フロアの雰囲気を変えるため、とりあえずノレる曲でお客さんを味方にしよう

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【曲名】Chica good【アーティスト】Ummet Ozcan【レーベル】Adult records【国】オランダ【ジャンル】ハウス【BPM】135【曲の長さ】6:04【ボーカル】無し

お客さんを踊らせるために、とりあえずノリやすい曲として、ちょっと大げさな盛り上がりとブレークのある曲を投入しましょう。この曲がハマらなければ、ふたたび1. に立ち戻って新たな作戦を練りましょう。

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