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【セットリストのネタ帳】初心者がDJの交代をスムーズにする選曲例

シーーーーーーーーーン。

やっちまった。体が動かない、何が起こったかわからない。
次のDJが何かを言っている。だけど、何を言ってるのかサッパリわからない。

クラブイベントで絶対にやってはいけないこと、それは「音を止める」こと。
音が止まってしまうと、お客さんをシラけさせ、主催者に怒鳴りつけられ、次のDJを困らせてしまいます。

初心者でやってしまいがちなのが、DJの交代のとき。セットリストが交代を考えない構成になりがちなため、次のDJが繋げにくい流れになったり、最後に大ネタを使ってしまってテンションが上がってしまい、交代の準備を忘れてしまったり。結果として冒頭のような無音の悲劇が発生してしまいます。

そんな失敗を20年で沢山経験してきた私が編み出した「終盤でDJの交代がスムーズにいく選曲のコツ」が以下となります。

・曲が長い:気持ちに余裕ができる
・曲調を似せる:次のDJが選曲しやすい
・抑揚がない:次のDJが曲を繋ぎやすい

終盤で長めの曲を使うことで気持に余裕ができれば、次のDJと会話しやすくなります。その会話の中で、最後まで曲調が変わらないことを伝えられれば、次のDJは最初にかける曲も選びやすくなります。また、大きな盛り上がりがない曲を最後に使えば、繋ぎやすくなります。

今回は、私なりに条件に合った曲をセレクトして選曲例を作ってみました。各曲の詳細情報と選んだ理由を書いてみましたので、選曲の参考にしてみてください。

1. 「さあ、終盤!」と自分に言い聞かせ、クールダウンできる曲を選ぼう

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【曲名】PEOPLE PART 2【アーティスト】Rocket【レーベル】nrk【国】UK【ジャンル】ハウス【BPM】127【曲の長さ】11分30秒【ボーカル】無

初心者でDJプレイ終盤にさしかかると、とにかくテンションが上がります。それは「もうちょっとしたら緊張から開放される」という安堵感と「ここまで曲をつないでこれた」という嬉しさによるものと思われますが、テンションが上がりすぎると次のDJへの交代のことなど忘れてプレイしてしまいます。最後の3曲は冷静を取り戻し、これからDJを締めていく選曲をしましょう。

2. 「フィナーレの準備をしよう」次のDJが選曲しやすいように、残り2曲はなるべく同じ雰囲気の曲をつかいたい

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【曲名】Gimmie Sound (The Remixes)【アーティスト】Ian Pooley【レーベル】nrk【国】UK【ジャンル】ハウス【BPM】126【曲の長さ】8分15秒【ボーカル】無

残すところあと2曲となった時、最後まで曲の雰囲気が変わらないことがわかれば、次のDJは最初にかける曲が選びやすくなります。次のDJがセッティングに訪れた時は、最後の2曲は曲調が似たものをかけることを伝えてあげましょう。

3. 「次の方、よろしくお願いします!」ついに最後の曲。ここでは盛り上がりはつくらず、次のDJが繋ぎやすい曲で締めくくろう

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【曲名】900 Degrees Vol. 2【アーティスト】Ian Pooley【レーベル】V2【国】UK【ジャンル】ハウス【BPM】128【曲の長さ】9分12秒【ボーカル】無

いよいよ締めくくりとなりましたが、次の出番を待つDJは緊張しているはずです。その心境を理解して、すんなりと曲をつなげられるように、曲調に大きな変化がなく音の数が多めに入った曲を使うと、次のDJは最初の音が入れやすいはずです。

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