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秀和レジデンスと小さな夢の話

面白い本を見つけた。
有名なヴィンテージマンション【秀和レジデンス】の歴史や種類、詳細をまとめた『秀和レジデンス図鑑』。
そもそもヴィンテージマンションとは、

ヴィンテージマンションは、一般的な物件であれば価値が低下するような築年数でありながらも、価値を維持、または高めている物件を指す言葉です。 立地の良さやデザイン性など、そのマンションでしか感じられない価値を持つ物件がヴィンテージマンションとして認識されることが多いのです。 
ーヴィンテージマンションとは? 条件や代表的な物件を紹介 より

と記載されている。

https://www.homes.co.jp/cont/buy_mansion/buy_mansion_00607/

恥ずかしながら、ヴィンテージマンションという存在をつい最近知った。
横浜に遊びに行った時のこと。
東京から横浜へ、電車で向かっている最中に、窓から見える景色に夢中になっていた。
田舎と違い、建物の密度が高い。
それでいて、ひとつひとつの建物が魅力的であった。
マンションひとつとっても面白い。
丸みを帯びていたり、バルコニーの柵がレトロだったり。建物全体が緩やかなカーブで成り立っていたり。
田舎のマンションにはない、懐かしいながらもキュートな造りに心を奪われた。

数日後、インスタを徘徊し、ヴィンテージマンションというものが存在することを知る。
これ、私が電車で見たマンションに似ている!
あの時電車の窓に映し出された建物が、ヴィンテージマンションだったかは定かではないが、(そもそもはっきりとした定義がないらしい)懐かしくて、しかしながら洗練された建物の正体を知ることができた気がした。

TSUTAYAに行った際、秀和レジデンスに着目した図鑑を見つけた。
これこれ!こういうのが読みたかったんだよー、と手にとり、るんるんとレジへと向かった。

青い屋根、白い壁、アンティーク調な柵。
映画のワンシーンを切り取ったような建築を見てはため息をつく。
おそらく、住むことなく生涯を終える。
まず、築年数が経っているにしても、人気があり、恵比寿やら代官山やらと、立地もなかなかに良いため家賃が高すぎる。
そもそも、私が暮らしている県には、秀和レジデンスなんぞ存在しない。

憧れは憧れのまま。

しかし、新たな世界を知ることができた喜びもある。
自分には縁のない世界。
日々をただ生きているだけでは触れることのない世界に、ちょっとだけ入ってみる。
本書を手に取り、映画の中に迷い込んだ気分になる。
夢は夢のままであるべきかは人それぞれだとして、夢のままでいいものももちろんあったっていい。
美しい夕焼けを眺めることに似ている。
好きな音楽を聴くことにも、きっと似ている。
眺めることで心が潤う。
鑑賞することで気分を高める。
虚しくなる必要はないのだ。

私には夢がある。
ひとつは、好きな人と結婚すること。
もうひとつは、東海オンエアとお話すること。
この2つは非現実であろう。
ひとつめなんて、自分の努力ではどうしようもないからね。まあ、自分磨きとか、できることは多くあるけども。
そしてもうひとつは、努力次第では叶うかもしれない夢。
努力が足りてないうちは、公にしないほうがいいと思うので、伏せておきます。
秀和レジデンスに住むよりは、現実的かな。

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