変わり続ける君を、変わらず見ていたいよ 《Base Ball Bear short hair PV 聖地巡礼の旅》
自分の葬儀で流してほしい曲がある。
Base Ball Bearのshort hair。葬儀にはミスマッチな爽やかなメロディ。こいちゃんが生み出す文学的で切ない歌詞と、関根さんの風を感じるコーラスが相乗効果をもたらす。そこに、堀くんのリズミカルなドラムから入るイントロ、将平のしびれるギターソロの間奏部分、、、とどこを切り取っても、名曲。
こちらの曲のPVのロケ地は、千葉県にある九十九里浜というところだそう。
short hairはベボベの中でも人気のある曲で、国民的女優になる前の、初々しい頃の本田翼が出演していることもあり、PV人気も高い。400万回超えの再生回数を誇る。
夏の夕暮れの寂しい感じ、それでいてじめじめしない爽やかな雰囲気に、PVを視聴した際に心を奪われた。
ここに行ってみたい!!と思うようになった。
たまたま手に入れた2連休で、ひとり旅へと向かうことにした。short hair聖地巡礼の旅in2018。
夜行バスはなかなか眠れず、快適とは言い難いが、今どこ走ってるんだろうなーというわくわく感と、消灯、というボソボソとしたアナウンスは結構好き。
夜行バスに揺られて、朝方着いたのは東京駅。
そこから大網、成東、と電車を乗り継ぐ。
もっと簡単なアクセスがあっただろうが、大網で喫茶店に行き、モバイルバッテリーを購入できたので、結果良しである。
成東駅から、路線バスであるところへ向かう。
作田北、というバス停の名前は事前に調べていたため、無事見逃さず写真に収めることができた。
何の変哲もないバス停だが、PVの世界が詰まった貴重なバス停なのである。
そこから歩き進めること、、、40分くらいだろうか。
PVに出てきた、印象的な建物を見つけることができた。
ここに到着したあたりで、お腹がぺこぺこだったため、中で食事を、、と入ったのだが、店内には誰もいない。
微かにBGMが聴こえるので、営業はしていたのだろうか?しかし、人の気配はない。未だに、真相はわからない、、、。
気を取り直して、PVに出てきそうな場所を写真に収めていく。
本田翼が、自転車を走らせていたであろう場所たち。
そうこうしているうちに、空腹の限界を迎えたため、Googleマップで近くの飲食店を調べ、14時過ぎの、遅めの昼食をとった。
口数の少ない男性の店員さんだったが、優しさを感じた。ずっと単独行動をしていると、やはり人が恋しくなるものか。
そのあと、あてもなく散歩をしていると、犬の散歩中の、おじいさん2人組と遭遇。この方々が、気さくであった。
『どこから来たの?』
『盛岡です』
『あー、青森ね。そんな遠くから』
うーん、惜しい。
盛岡の話で盛り上がる。やはり、冷麺は県外の人からも人気らしい。
このあとはどこいくの?と質問され、この日は東京の八丁堀のホテルに宿泊する予定だったため、東京に行く、と答えた。
『えー、大変じゃない?いいよ、車で送るよ。高速乗ればすぐだし。』
助かる!と一瞬思ったが、知らない人についていってはいけない、と急に真面目ぶってしまい(実際守った方がいいんだけど。でもあの方達はいい人そうだったけど)申し訳ないですが、、、と遠慮がちに断った。
『じゃあ、ずっと真っ直ぐ行ってみて、砂浜があるから。水平線が綺麗だよ』
別れ際に、そう教えてくれた。
私はお礼を告げ、そちらに行ってみることにした。
そこで見た景色を、今でも忘れられない。
この話は、後ほど。
※訂正 東金駅→成東駅でした。