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はじめまして

人は人との関わりで初めて「社会的な生き物」になると社会科で学んだ。
だとしたら私はたくさんの期間、社会的でない「ナゾの生き物」歴を持っている。

私がアスペルガー症候群と診断されたのは17歳の頃だ。今ではこの病名は無くなりASDという自閉症スペクトラムという括りになった。三角形で表されるスペクトラム図において、主治医曰く私は「中の上」くらいのポジションに立っているらしい。上とつくだけあって今までいろんなすれ違いや勘違いで困った問題に直面してきた。大人になった今、なるべくしなやかに、なるべく伝わるように話しているつもりではあるけどなかなかうまくいかない。こういう時、世界の酸素が薄いなぁ…と思ったりする。私は深呼吸がしたいのに、と。逆に言えばそうした深々と息のできる場作りは私の夢のひとつだ。

私本人には評価の出来ないところだけれど、ASD的な特性のひとつとして芸術への関心の深さや才能も挙げられている。今は映像の撮影・編集のお仕事をメインに働いていて、その中で一番大きな割合をしめるブライダルビデオでのエンドロールビデオカメラマン(結婚式のお支度から披露宴のお色直しくらいまでを即時撮影・即編集して、披露宴のおひらき前後に流す、という映像演出で最近の結婚式では割とメジャーなお仕事)は、センスの見せ所になるのでとても楽しい。時間や尺(映像の長さ)に追われるし体力も使うけれど、何かを作品化していくのがとにかく好きだ。他に音楽や詩作・イラストレーションでもなんでも私は作る人らしい。

このnoteでは不定形発達障害者の私の、特殊な感じ方やモノの見方、発見したことをかきとめていこうと思っている。頭の中の学会発表と思っていただけると良いかもしれない。いろいろ書いたけれど人間としては私は「ゆるゆるした不思議さん」らしい。そんな不思議さんの頭の中についてきていただければ幸い。

ここまで読んでくれてありがとう。発達障害者は多様性を語る上では外せない人々だと思う。当事者の方も周囲の方も、定形発達だけれど興味があるという方も誰でも気軽に話しかけてほしい。コメント欄で質問など有ればできる限りは回答していくので。最後に改めて。よろしくお願い申し上げます。

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